無動寺(むどうじ)(MudouJi)

正式名:比叡山無動寺明王堂

所在地:滋賀県大津市坂本本町   地図情報

天台宗の寺院

山号:比叡山

本尊:不動明王

開基:建立大師相応和尚(こんりゅうだいしそうおうかしょう)

近畿三十六不動尊霊場第26番

 無動寺(むどうじ)は、比叡山延暦寺東塔の無動寺谷(むどうじだに)にある塔頭

 千日回峰行の拠点となっている

 東塔の一谷ではあるが別格で「南山」「天台別院」「叡南(えなみ)」と称される

 堂宇は、坂本の谷へ下りる参道に点在している

【無動寺の歴史・経緯】

【無動寺の伽藍】

 <明王堂>
 本尊 不動明王、開山の建立大師相応和尚が祀られている
 回峰行の根本道場になっている

 <弁天堂>
 相応和尚の回峯修行のときに外護した白蛇弁財天が顕れたという
 正月、初巳、9月に巳成金(みなるかね)の法要が行われる
 比叡山三弁財天の一つ(箕淵弁財天、横川の箸塚弁財天)

 <閼伽井(あかい)>
 霊水が湧いている

 <法曼院>
 大聖不動明王が祀られている
 回峯行者の世話、管理が行われている
 谷には、阿闍梨、行者、小僧などが住している

 <大乗院>
 親鸞聖人自作という「蕎麦喰い木像」が安置されている
 親鸞聖人御修行旧跡の碑がある

 <建立院>
 <宝珠院>
 <千手院>
 <玉照院>
 <松林院>
 <善住院>

 <墓地>
 無動寺谷東端の山中に、相応和尚廟、その近くに慈鎮和尚廟がある

【無動寺の寺宝】

 <木造 不動明王座像
 秘仏で、6月23日の明王講曼荼羅供法要の時に開帳される

 <五大明王(重要文化財)>
 檜材寄木造、彩色、金切文様、玉眼
 鎌倉時代の作
 現在は国宝殿に安置されている

【無動寺の祭事】

 <修正会> 1月1日・2日・3日
 <初不動護摩供> 1月28日
 <節分会星祭> 2月3日
 <回峰行者初出峰> 3月28日
 <回峰行者切廻り> 6月初旬
 <明王講曼茶羅供法要(本尊開扉)> 6月23日
 <施餓鬼会> 8月7日
 <建立大師施餓鬼会> 11月2日
 <八千枚護摩供> 11月2日・3日

【その他】

 <千日回峯行の根本道場>
 無動寺明王堂は、回峯行の創始者とされる建立大師相応和尚が創建したといわれている
 「無動」とは不動明王を意味し、不動明王大日如来に代わり、回峯行者を守護するとされている

 千日回峰行は、不動明王と一体となることを目指す行
 7年間かけて行われる

 12年の籠山行を終え、100日回峯行を終えた者の中から、厳選された者だけに許される過酷な修行
 行を続けられなくなったときは自害するという決意で、首を括るための死出紐(しでひも)と称される麻紐と、
降魔(ごうま)の剣と称される両刃の短剣を常時携行する
 白装束に、頭につぼみの蓮の華をかたどった桧笠をかぶり、八葉蓮華の草鞋(わらじ)で歩く

 無動寺谷で勤行を行い、深夜2時に出発
 真言を唱えながら東塔・西塔・横川・日吉大社と260個所で礼拝しながら、約30kmを約6時間で巡拝する

 1から3年目は年100日
 4・5年目が年200日

 5年間で700日の回峯を満行すると「堂入り」が行なわれる
 入堂前に、生き葬式を行ない、無動寺明王堂で、9日間(丸7日半ほど)断食・断水・断眠・断臥の行を行う
 堂入り中は、明王堂には五色の幔幕が張られ、行者は不動明王の真言を唱え続ける
 毎晩、深夜2時に堂を出て、近くの閼伽井で閼伽をくみ、堂内の不動明王に供える
 堂入りを満了(堂さがり)すると、生身の不動明王ともいわれる阿闍梨(あじゃり)となり、
 自分のための自利行(じりぎょう)から、衆生救済の化他行(けたぎょう)に入る

 6年目は、これまでの行程に、赤山苦行として赤山禅院への往復が加わり、1日約60kmの行程を100日続ける
 7年目の前半100日は全行程84kmの京都大回りをし、後半100日は元の比叡山山中の30kmの行程となる
 満行すると、北嶺大行満大阿闍梨となる

【無動寺へのアクセス】

 叡山ケーブル 延暦寺駅 南へ徒歩約10分

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