弁財天(べんざいてん)(BenzaiTen)


名前:

仏教における天部の1つ

七福神の一つ

出身:インド古代神話の三大女神の一つの河の神

容姿:宝冠をかぶり、唐服を着て、琵琶を弾く妖艷な姿

ご利益:文芸守護、智慧授与、才能授与、金運財宝金銭授与・商売繁盛

別称:弁天(べんてん)

表記:弁才天・辯才天・辨財天

 弁財天(べんざいてん)は、仏教の護法神である天部の一つであり、七福神の一つ

 古代インド河の神の女神で、日本の水の神・海上神である市杵嶋姫命(宗像三女神の一つ)と神仏習合する

 琵琶を弾く妖艷な姿をしており、学芸神・戦勝神・福徳神とされる

【弁財天の経緯】


【弁財天】

 <古代インド>
 インド古代神話の三大女神の一つ
 古代の西北インドにあった聖なる河を神格化した女神で、梵語で「サラスバァティ」と称される
 聖なる河の名前で、河の神とされる
 流れる河の音が音楽と結びつき音楽の神ともなる
 さらに、音楽を通じて、言葉を司る女神「ヴァーチュ」と同一視されるようになり、言葉(弁)の才に優れた神となり、
弁舌の神・学芸の神・智恵の女神として信仰された
 さらに河がもたらす恵みから豊穣・財宝・子授けの神ともなっていった

 <ヒンドゥー教>
 梵天、または帝釈天の妃とされる

 <仏教
 護法神である天部の一つ
 容姿は、二臂像と八臂像の2つがある
 妙音菩薩(みょうおんぼさつ)と同一視されることがある

 <神道
 日本の水の神や海上神である市杵嶋姫命(宗像三女神の一つ)と神仏習合する
 もともとインドの河の神であることから、日本でも、水辺・島・池・泉など水に関係のある場所に祀られることが多い

 <七福神
 唯一の女神で、宝冠をかぶり、唐服を着て、琵琶を弾く妖艷な姿をしている

 <八臂弁財天>
 奈良時代頃に伝来した「金光明最勝王経」の「大弁才天女品」に「八臂をもって自らを荘厳し」と記されており、
「人々に弁才・無尽の智恵・財宝・延命を与え、悪夢・邪気・呪術・鬼神などの人を惑わすものどもを排除し、
病苦や疾病、闘争などからも遠ざける」と記されている
 8本の手には、弓・矢・刀・矛(ほこ)・斧・長杵・鉄輪・羂索(けんさく)を持つとされ、全て武器で、戦神としての姿が強調されている

 <二臂弁財天>
 密教の「大日経」による、両界曼荼羅のうち「胎蔵界曼陀羅」に登場する
 琵琶を抱えてバチを持って奏する音楽の神とされ、天女ではなく菩薩の姿をしている
 では、「妙音天」「美音天」とも称される

 <宇賀弁才天>
 比叡山天台宗)での宇賀弁才天の偽経により、
 宇賀神(蛇神)と習合して、頭上に翁面蛇体の宇賀神像をいただく姿の、宇賀弁才天が広く信仰されるようになる
 弁才天の化身が、蛇や龍とされる
 宇賀弁才天は8臂像とされることが多い
 持物は、「金光明経」の8臂弁才天が全て武器であるのに対し、宝珠・鍵(宝蔵の鍵)が加えられ、
福徳神・財宝神としての性格がより強くなっている

 「十五童子」が眷属として従う
 「一日より十五日に至り、日々宇賀神に給使して衆生に福智を与える」と説かれ、平安風童子の角髪(みずら)に結った姿をしている

 宇賀神は、古事記では宇迦之御魂神、日本書記では倉稲御魂神とされ、食物の神・稲の霊とされ、
稲荷や大黒天とも結びついたりもしている

【主な神社・寺院】

 <六波羅蜜寺 福寿弁財天
 都七福神めぐりの一つ

 <戒光寺 泉山融通弁財天>
 泉山七福神巡りの第二番
 泉山融通弁財天は、金銭の融通をして下さる弁天様
 学芸・商売や、「融通を利かせてあらゆるお願いを聞いて下さる」と信仰されている
 伝教大師 最澄の作といわれる秘仏
 1月の成人の日の七福神巡りと、11月3日の弁財天大祭の年2回のみご開帳される

 <慈済院 水福寿大弁財天>
 天龍寺七福神の一つ

 <白雲神社 木造 妙音弁才天(重要文化財)>
 北山殿の妙音堂に祀られていたもの
 鎌倉時の神像彫刻の傑作とされる
 胎蔵曼荼羅と同様な菩薩形で、琵琶を演奏する形の珍しい像
 仏教においては、妙音菩薩(みょうおんぼさつ)と同一視されることもある
 琵琶の名手として知られた太政大臣 藤原師長が信仰していた像といわれ、日本における二臂弁財天の最古の作品といわれる

 <六孫王神社 誕生水弁財天社>
 神龍池のそばに祀られている
 六孫王の長男 源満仲が誕生するときに、琵琶湖の竹生島より弁財天を勧請し、安産を祈願して産湯に使うための井戸の上に建てられたもの
 弁財天像は、弘法大師 空海の作といわれている
 毎年6月13日にご開帳される

 <許波多神社 弁財天神像>
 馬頭天王と弁財天とで、男女一対の神像とされる
 平安時代後期の作といわれる

 <長建寺 八臂弁財天>
 本堂に祀られている本尊
 秘仏で、毎年元旦から15日間のみ開帳される
 鎌倉時代後期の作
 室町時代に琵琶の名手であった伏見宮貞成親王家の持仏堂に祀られていたものといわれる
 開運・財宝・良縁の信仰を得ている

 <長建寺 裸形弁財天>
 八臂弁財天の脇仏

 <長楽寺
 伝教大師 最澄の作
 長楽寺山を守る神、この地に流れ出る湧き水を守る鎮守の神として祀られる

 <東向観音寺 岩雲弁財天>
 東向観音寺の鎮守神
 豊臣秀頼が、本堂を再建された時に奉納された弁財天
 毎年12月1日の柴燈大護摩供でご開帳される
 商売繁昌、財運招福、交通安全などの御利益がある

 <正覚寺 白蛇弁財天>
 弘法大師 空海の作といわれる
 数度の火災に遭ったが、焼け残ったといわれる

 <安養寺 弁財天像>

 <三千院 妙音福寿大弁才天>
 有清園内の弁天池に注がれる金色水は、「福寿延命」の水とされる

 <繁昌神社
 この地に、藤原繁成の屋敷があり、庭園の功徳池の中央の小島に安芸の宮島の弁財天が勧請されたといわれる

 <厳島神社
 通称:池の弁財天

 <西園寺 妙音弁財天>
 西園寺家は、琵琶の宗家であり、琵琶を持った弁財天を琵琶の守護神として祀ったといわれる

 <本圀寺 九頭龍銭洗弁財天>
 黄金の鳥居が立ってる
 八大龍王の中で最も神通力の強い神さんとされ、金銭・財運を授けられるといわれる
 龍神から流れ出る霊水でお金を洗い、浄財袋に入れて持っていると財運がつくといわれる

 <出町妙音堂 青龍妙音弁財天>
 伏見御所の弁財天といわれる

【その多】

 <ご利益>
 「金光明最勝王経」では弁舌・学問・音楽・子授け子宝・除災得幸・豊穣などのご利益があるとされる
 福徳・諸芸能上達の神として広く信仰されている

 <水の神>
 弁財天は、古代の西北インドにあった聖なる河を神格化したものであることが受け継がれてきている
 日本の水の神・海上神である市杵嶋姫命(宗像三女神の一つ)と神仏習合する

 <巳の日の縁日>
 弁才天の化身が蛇や龍とされ、蛇は水の神の使いとされる
 そこから弁財天の縁日が巳の日となったといわれる


【京都検定 第9回2級】

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