仏像(ぶつぞう)(ButsuZou)

仏像(ぶつぞう)は、仏教における信仰の対象となる仏さんを表現したもの

分類:如来・菩薩・明王天部の4部
   日本においては、垂迹・羅漢が加わり、6種類に分けられる

 初期の仏教においては、仏とは「悟りを開いた者」とされ、仏教の開祖ゴータマ・シッダールタ(釈尊)(釈迦如来)のことであった

 大乗仏教の発達とともに、信仰の対象となる様々な仏さんの姿を表現した仏像が造られるようになった

 「仏像」は、立体的に彫られた彫像、画像、版画などでも表される

 すべての仏像は、大日如来の分身とされ、
 仏教の「教え(輪)」を説明するための手段として、「自性輪身(如来)」「正法輪身(菩薩)」「教令輪身(明王)」の
3種類の姿に変わって我々の前に現れているといわれる

【仏像の6分類】

 日本では、仏像を大きく6つの分類に分けられる

 <如来(にょらい)
 自性輪身(じしょうりんしん)の仏さん
 宇宙の真理そのもので、悟りを開いた救い主として存在する姿
 曼荼羅は宇宙の真理そのものを図絵化したもので、中心には大日如来が位置する

 髪型は、螺髪(らほつ)と称される髪の毛が右巻きの巻き貝のようになった固まりが多くさんある
 衣服は、全身を一枚の布だけで覆うシンプルな姿で、薬師如来以外は何も持っていない


 <菩薩(ぼさつ)
 正法輪身(しょうぼうりんしん)の姿
 悟りを開いて仏になる前の釈迦の状態の仏さん
 慈悲により我々を救う如来の分身

 上半身はほとんど裸で、イヤリング、ネックレスなど豪華な装飾品を身につけている
 多くさんの顔や、多くさんの腕をもつ、超人間的な姿をしている


 <明王(みょうおう)
 教令輪身(きょうりょうりんしん)の姿
 煩悩や強欲、無知や傲慢さから素直に仏法に従わない者を無理矢理にでも導き救済する仏さん

 忿怒(ふんぬ)した怒りの表情で、光背は火焔形
 悪を打ち破るためになんらかの武器を手にしている


 <天部(てんぶ)
 仏教本来の教えではなく、仏教が広まる中で、ヒンズー教の神々を仏教の外護者(げごしゃ)として取り入れられたもの
 我々を威嚇して窮地から救い、内外の敵からガードする、如来や菩薩の守護神
 仏の世界を表す仏壇「須弥山(しゅみせん)」の外縁部に配置される

 男性像では甲冑(鎧)をつけていたり、中国の貴婦人の姿の女性像、動物の顔をしているなど様々な種類の仏さんがいる
 武器や、きらびやかな装飾品を身につけているものが多い


 <垂迹(すいじゃく)>
 日本の神々を仏教の守護神として取り入れられたもの
 仏の世界を表す仏壇「須弥山(しゅみせん)」の外縁部に配置される

 <羅漢(らかんぶぞう)>
 仏教の修行をした尊敬するに値する人たちの仏像

【仏像の姿勢】

 仏像の姿勢には、大きく分けて坐像と立像、涅槃の3つの種類に分けられる

 <坐像>
 基本形は、両足の甲をそれぞれ逆の足のももに乗せて足を組み、両足の足の裏が見える結跏趺坐(けっかふざ)で座っている
 結跏趺坐には2つの形がある
   右足を先に組み、その上に左足を組む形の降魔坐(ごうまざ)
   左右の足が逆の吉祥坐(きちじょうざ)

 片足を組まず、ただ折り曲げただけで、片方の足の裏だけが見えている半跏坐(はんかざ)
 また、半跏思惟像のように組んでない足を台座から垂らした形も半跏坐と称される

 正座をする跪坐(きざ)もある


 <立像(仏教では「りゅうぞう」と読む)>
 両足をそろえて立っているのが一般的


 <涅槃像>
 釈迦が入滅されて横たわっておられる涅槃(ねはん)の姿

【彫像】

 「仏像」は、画像、版画などでも表されるが、一般的には立体的に彫られた彫像で表される

 <仏師
 仏像を専門にする彫刻家

 <材質の分類>
 金銅仏
 石造
 木造
 塑造:粘土を盛り上げて造形する技法
 乾漆造:粘土製の原型の上に麻布を漆で貼り重ねて造形し、後に内部の粘土を取り出す技法
 など


 <木造>
 飛鳥時代には、ほとんどが楠(クスノキ)が用いられた
 平安時代中期以降は、寄木造が主流となり、檜(ヒノキ)や桂(カツラ)、欅(ケヤキ)など、いろいろな素材が用いられた

 <一木造>
 1つの木材から仏像を彫り出す技法
 頭体の主要部分に、手先・足先・天衣の遊離部などが継ぎ足される場合もある
 飛鳥時代から造られている
 平安時代初期には、等身大以上の仏像を一木から彫られる例が多い
 像表面には彩色や金箔を施さず、木肌の美しさと香りを生かしているものがある

 <内刳り(背刳り)>
 木材が乾燥・収縮してひび割れするのを防ぐために、内部を削って木心を取り除き、木材が乾燥したとき収縮しやすくする技法
 一木造では、多くの場合、後頭部や背面から削るので「背刳り」という
 坐像の場合は、像底の平らな面からも削り取られる

 <割矧造(わりはぎづくり)>
 一木から彫刻する像を、途中で一旦、頭体部を木材の縦目に沿って割って、
この割れ面を、それぞれ内削りした後、再び、元の割れ目ではぎ合わせる技法

 <寄木造>
 頭体の主要部を2つ以上の別の木材から組み立てる技法
 一木造では、巨木が必要になり、また、内刳りを施しても、ひび割れを起こしやすいので、
一つの像をいくつかのブロックに分け、その一つ一つを別材から木取りして組み上げる
 平安時代中期から造り始められ、六波羅蜜寺薬師如来坐像が最初の例とされる

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