月鉾(つきほこ)(TsukiHoko)

所在地:京都市下京区四条通新町東入ル月鉾町   地図情報

山鉾:鉾

別称:動く美術館

特徴:鉾頭に三日月を付けている

重量:11.88トン(1位)(2008年(皇紀2668)平成20年7月17日巡行時に測定)

旧称:かつら男ほこ

 月鉾(つきほこ)は、祇園祭における山鉾の一つの鉾

 鉾頭に、新月型(みかづき)を付け、真木の中程の「天王座」に月読尊が祀られている

 江戸時代末期の大火でもほとんどの装飾品が焼失からまぬがれ「動く美術館」と称される豪華な鉾

 最重量の山鉾といわれる

【月鉾の歴史・経緯】


【月鉾の祭神】

 月鉾は、真木の中程の「天王座(てんのうざ)」に、夜と水徳の神さんの月読尊が祀られている
 右手に櫂(かい)を持ち、月を仰ぐ姿で船に乗っている

 「古事記」によると、月読尊は、
 伊弉諾尊が黄泉の国(よみのくに)から戻って、阿波岐原で禊祓いをしたときに、右眼を洗ったときに生まれた神さん
 左目を洗ったときに天照大御神が、その後、鼻を洗って素戔嗚尊が生まれたとされる

 中国の伝説で月に住む男のことを「桂男」といい、かつては「かつら男ほこ」と称された





【月鉾の装飾品】

 月鉾は、1864年(皇紀2524)元治元年の鉄砲焼けの大火でも、失ったのは真木だけで、細部にまでいたる様々な古い豪華な
装飾品が残され、「動く美術館」とも称される

 <鉾頭>
 田辺勇蔵寄進の18金製
 1981年(皇紀2641)昭和56年から代えられている
 横40cm・上下24cmの金色の新月型(みかづき)

 旧鉾頭
 「1573年(皇紀2233)元亀4年6月吉日大錺屋勘右衛門(おおかざりやかんうえもん)」の刻銘のものがある
 1714年(皇紀2374)正徳4年の刻銘のものもある

 <天王座>
 真木の中程の天王座の下には、籠製の船が真木を貫いて取り付けられている

 <天王の持つ櫂(かい)>
 「1573年(皇紀2233)元亀4年6月吉日大錺屋勘右衛門(おおかざりやかんうえもん)」の刻銘がある

 <屋根の棟先>
 金色鳥衾で太陽の象徴である三本足の烏の丸彫りが、飛び出すように乗っている

 <稚児人形>
 1912年(皇紀2572)明治45年
 3代目伊藤久重作の美少年人形「於菟麿(おとまろ)」に代えられる

 <屋根裏>
 金地著彩草花図(きんじちゃくさいそうかず)
 1784年(皇紀2444)天明4年
 円山応挙の筆で、初夏から初秋にかけての草木が描かれている
 天井裏には、有職柄金箔押の緋羅紗地に小葵模様と贅沢が凝らされている

 <天井絵>
 源氏物語をテーマにした金地著彩 源氏五十四帖扇面散図(せんめんちらしず)
 1835年(皇紀2495)天保6年
 町内の富豪 岩城九右衛門(いわきくうえもん)の筆
 現在の豪華な鉾を作り上げた立て役者といわれる

 <破風蟇股(はふかえるまた)
 蟇股の波と兎の木彫り彫刻は、左甚五郎の作といわれる
 波の上を走る白兎が彫られている
 下の飾り金具には、星を背負った亀がいて、駆け競べの童話を表している

 <軒桁貝尽くし(のきけたかいづくし)の錺金具(かざりかなぐ)>
 松村景文(まつむらけいぶん)の下絵で、二枚貝や巻貝を象っている
 正面には甲羅に九星の魔法陣の霊亀、後面に麒麟

 <四本柱の風車文柱飾金具>
 1835年(皇紀2495)天保6年の作の漆塗地の飾金具

 <欄縁>
 雲龍図

 <上水引>
 双鸞霊獣図(そうらんれいじゅうず)の刺繍
 1835年(皇紀2495)天保6年、円山応震(まるやまおうしん)(円山応挙の孫)の下絵

 <下水引>
 一番は、皆川月華作の四面四季を表した花鳥図

 旧一番は、西村楠亭(にしむらなんてい)の下絵の蘭亭曲水宴図(らんてきょくすいえんず)
 1816年(皇紀2476)文化13年の作

 二番・三番は、皆川月華作の魚尽し染繍

 旧二番は、角龍金糸刺繍
 旧三番は、「荒磯切の形也」という波に鯉の図

 <前懸>
 17世紀のインドのムガール王朝製の大柄なメダリオン絨毯
 2000年(皇紀2660)平成12年に復元される

 <胴懸>
 右胴掛は18世紀のコーカサス段通、左胴掛は17世紀のペルシャ段通

 <後懸>
 インドのムガール王朝製のメダリオン絨毯
 2000年(皇紀2660)平成12年に復元される

 <見送>
 染織繍の湖畔黎明図
 紡錘状に描かれた立葵を中心に、湖で遊ぶ鳥たちの姿を遠山近泉の構図で表現されている
 皆川月華の作






【その他】

 <町名>
 現在は「月鉾町」
 1889年(皇紀2549)明治22年までは、「扇の座町」と称されていた



【月鉾へのアクセス】

 阪急電車 烏丸駅 徒歩数分
 地下鉄 四条駅 徒歩数分


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