歳神さん(としがみさん)

歳神さん(としがみさん)は、毎年正月に各家にやってくる来方神といわれる神道の神さん

一年を守護する神さん、農作を守護する田の神さん、家を守護する祖霊さんが一つの神として信仰される

その年の幸運、五穀豊穣を運んで来てくれる大切な神さんとして、お正月の飾り付けをして迎えられる

別名:年神さん、御歳神(みとしのかみ)、正月様、年徳様、若年さん、恵方神、歳徳神(としとくじん)

【お正月】

 <初日の出>
 歳神さんは、元旦の日の出と共に高い山から降臨すると考えられている
 元日には、歳神さんを迎えるために家族が全員揃うことが慣わしといわれる

 <しめ飾り>
 お正月には、 しめ縄に縁起物の飾りを付けたものが家の門や玄関に飾られる
 自分の家が、歳神さんをお迎えするのにふさわしい神聖な場所に調えられていることを示すためといわれる

 <門松>
 歳神さんが来訪するときに迷わないように目印でもあり
 それぞれの家に入る前にいったんとどまる依代(よりしろ)にもなっているとされる

 <鏡餅>
 お正月にお供えされる鏡餅は、歳神さんの御神体、あるいは拠り所であると考えられていた
 神事に用いられる円形の鏡を表している
 大小二段の形は、「太陽と月」「陽と陰」を表してもいるといわれる

 <お年玉>
 歳神さんの御霊(魂)が宿っていたお餅を、家長が「年魂」として家族に分け与えたことが「お年魂」「お年玉」の
由来となったといわれる

 <お雑煮
 元旦に、歳神さんにお供えした神饌を神棚からお下げして、歳神さんからのお下がりを「ごった煮」 にして食べる正月料理

 <柳箸・祝い箸
 お雑煮などを歳神さんと一緒に食事をするという「神人共食」のためのお箸
 両端が削られており、一方が歳神さんが使い、もう一方を自分が使う

 片方で、お節料理や重箱のお煮しめなどを取る時の「取り箸」などととしては決して使わない

 <数え年>
 誕生日ではなく、全ての人が新年に歳を重ねていたことから、元旦に、歳神さんに感謝とその歳の無事を祈願されていた

【神さん】

 <稲の神さん>
 歳神さんの「歳」は、「稲」や「稲の実り」を意味する語でもある
 稲の実りのサイクルが一年であることから、「歳」は一年を表す語になったといわれる
 歳神さんは、稲の神さん、穀物神とされ、「年」「歳」を司る神さんともされる
 農事の初めるときの祈年祭では、歳神さんに、その年の五穀豊穣が祈念される

 <祖霊>
 歳神さんを老人の姿とすることも多く、家を守ってくれる先祖の霊とも考えられている

 <日本神話>
 古事記などでは、
 素戔嗚尊と神大市比売(かむおおいちひめ)の間に生まれた大年神(おおとしのかみ)とされる
 両神の間の子には、穀物神の宇迦之御魂大神もいる
 大年神と香用比売(カヨヒメ)の間の子に、御年神(みとしのかみ)がいる
 大年神の孫には、若年神(わかとしのかみ)がいる

 <陰陽道>
 娑謁羅竜王(しゃからりゅうおう)の娘の女神 頗梨采女(はりさいじょ)が、毎年元旦に来訪する神霊で歳神さんとされる

 <恵方神>
 別称の「歳徳神(としとくじん)」の「徳」は「得」に通じて縁起が良いとされる
 方位学にも取り入れられ、その年に、歳神さんがいるとされる方角を「恵方」といい、縁起の良い方角とされた
 恵方神は、その年の福徳を司る神さんとされる
 その年に歳神さんがいるとされる方角が恵方になり、毎年変わる

【ゆかりの地】

 <神泉苑
 日本で唯一の恵方社(えほうしゃ)
 毎年、方角を変えて歳徳神が祀られている
 この恵方社に向かって礼拝することで、その年の恵方を向いて参拝することになる

 <上賀茂神社
 式内社の賀茂山口神社
 御歳神が祀られ、本宮の御田、神領地の田畑を守護する神さんとされる

 <向日神社
 大歳神(おおとしのかみ)の御子 御歳神が、この山に登られた時、この山を「向日山」と称され、
 この地に永く鎮座されて、御田作りを奨励された
 向日山に鎮座されたことにより、御歳神を「向日神」と称されるようになる

 <幸神社
 竃神社に、歳神・澳津彦命(おきつひこのみこと)・興津姫命(おきつひめのみこと)が祀られている

 <大将軍八神社
 八方位の神で、暦の吉凶を司る星神「暦神八将神」が祀られている
 牛頭天王(素戔嗚尊)と頗利才女(歳徳神)との子とされる


【京都検定 第11回2級】

[インデックス]


京都通メンバページ


[目次]


[関連項目]


[協賛リンク]



[凡例]

赤字
 京都検定の出題事項
 (過去問は下段に掲載)

ピンク
 京都検定に出題された
項目へのリンク

青色紫色
 関連項目へのリンク