菅原道真の祟り(すがわらみちざねのたたり)(Tatari of SugawaraMichizane)

 菅原道真が、藤原時平の讒言により無実の罪で配流された大宰府において無念のうちに死去
 その後、京都では落雷などの天災が相次ぎ、菅原道真の怨霊との噂が広まる
 菅原道真の死去から約40年もの後に、怨霊を鎮めるために北野天満宮が建立される

【経緯】

 平安時代
 学者、漢詩、政治家としての才能に長けた菅原道真は、
権勢を振るいつつあった藤原氏に対するけん制役にもなり宇多天皇の信任を受け、政治の要職に起用されていた
 宇多天皇醍醐天皇に譲位された後も、菅原道真は昇進を続け、有力貴族や公家の反発が大きくなる

 901年(皇紀1561)延喜元年
 菅原道真は、従二位を受ける
 しかし、藤原時平により、醍醐天皇を退けて自分の娘を嫁がせていた斉世親王を皇位に就けようと謀ったと嫌疑をかけられ、
大宰権帥(だざいふごんのそち)に左遷される
 子供4人も流刑に処された

 903年(皇紀1563)延喜3年2月25日
 濡れ衣を着せられたままの菅原道真は、無念のうちに大宰府で死去し、同地(後の安楽寺)に葬られる

【京の異変】

 菅原道真の死去から5年後
 908年(皇紀1568)延喜8年
 菅原道真の無実を醍醐天皇に訴えにきた宇多上皇を皇居に入れずに邪魔した藤原菅根が変死

 909年(皇紀1569)延喜9年
 菅原道真を追いやった藤原時平が、39歳で死去

 「扶桑略記」によると
 藤原時平は急病にかかり床に伏せ、三善清行の子 僧の浄蔵貴所が、菅原道真の怨霊を取り除く加持祈祷を行う
 その時、見舞いにきていた三善清行に、藤原時平の耳から龍の姿をした菅原道真の怨霊が出てきて、
加持祈祷を止めさせるように迫ったという
 三善清行浄蔵貴所に祈祷を止めさせると、藤原時平の病態が急変し息をひきとったといわれる

 910年(皇紀1570)延喜10年 洪水
 911年(皇紀1571)延喜11年 洪水により多くの町家が破損する
 912年(皇紀1572)延喜12年 洛中で大火がある
 913年(皇紀1573)延喜13年
 菅原道真の後任となった右大臣源光が死去
 大風により多くの町家が倒壊する

 914年(皇紀1574)延喜14年 洛中で大火がある
 915年(皇紀1575)延喜15年 水疱瘡が大流行する
 917年(皇紀1577)延喜17年 渇水になる
 918年(皇紀1578)延喜18年 洪水が起こる
 922年(皇紀1582)延喜22年 咳病が大流行する

 923年(皇紀1583)延喜23年
 藤原時平の妹 穏子と醍醐天皇の間に生まれた皇太子 保明親王が21歳で死去
 醍醐天皇は、菅原道真を従二位大宰権帥から右大臣に復帰させ、正二位を追贈する

 925年(皇紀1585)延喜25年
 保明親王と藤原時平の娘との間に生まれた幼い新皇太子 慶頼王が死去
 930年(皇紀1590)延長8年6月26日
 内裏 清涼殿に落雷があり、大納言藤原清貫と右中弁平希世ら、数人が雷に撃たれて死亡する
 これにより、醍醐天皇はショックを受けて病に倒れ、3ヶ月後に死去する

 993年(皇紀1653)正暦4年
 菅原道真は、贈正一位左大臣、その後、同年に贈太政大臣とされる

菅原道真の祟り伝説】

 菅原道真を追いやった藤原時平や醍醐天皇、その縁者が次々と亡くなっていき
 京の洪水、渇水、雷と天変地異、伝染病が流行したことで、菅原道真の祟りだとの噂が広まる

 清涼殿に落雷があったことで、菅原道真は「天満大自在天神」と称される雷神になられたと、さらに噂が広まる

 942年(皇紀1602)天慶5年
 右京七条の多治比文子が、「北野馬場に祠を建てよ」という菅原道真の託宣を受ける
 しかし、庶民だった多治比文子は、自分の家のそばに小さな祠を建てて祀ることが精一杯だった

 947年(皇紀1607)天暦元年
 近江国比良宮の神職の神良種(みわよしたね)の子供 太郎丸にも同じ託宣がある

 北野馬場に、一夜にして松が数千本生えるという奇跡が起きたといわれ
 神良種と多治比文子は、北野朝日寺の最珍に協力を求め神殿を建立する

 959年(皇紀1619)天徳3年
 藤原師輔(ふじわらのもろすけ)により社殿が寄進される

 987年(皇紀1647)永延元年
 一条天皇の勅命により、菅原道真を祭るお祭「北野祭」が行われ、「北野天満宮」の勅号を賜る

 1004年(皇紀1664)寛弘元年
 一条天皇北野天満宮行幸が行われる


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