鍬山神社(くわやまじんじゃ)

所在地:亀岡市上矢田町上垣内   ちず丸地図情報

祭神:大己貴命大国主命)・誉田別尊応神天皇

社格式内社

ご利益:産土の守護・医療・縁結び

京都府決定文化財環境保全地区

 鍬山神社(くわやまじんじゃ)は、亀岡市市街地南部の高槻街道の入口にある神社

 産土の神さん・医療の神さん・縁結びの神さんとしての鍬山宮(町民と百姓の守護)と
 八幡宮(武士の守護)の2つの宮が建っている

 亀岡市の自然100選に選ばれている紅葉の名所

【鍬山神社の歴史・経緯】

 奈良時代中期  709年(皇紀1369)和銅2年
 創建といわれる

 平安時代中期
 延喜式神名台帳に、丹波国桑田郡十九座の一つとして式内社に列せられる

 1165年(皇紀1825)永万元年5月8日
 戒衣を着て弓矢を持った八幡大神が、天岡山(面降山)に降臨される
 その託宣により桑山宮に合祀される
 天岡山北赤子谷の上に、八幡大神の影向石(天下岩)がある

 その後、毎夜、雷風が起こり、戦闘殺伐の声が聞こえ、明け方には兎と鳩の死骸が多くあり、異変が起きた
 村人からは、鍬山明神と八幡大神が不和によるものといわれ、
左に鍬山社、右に八幡社を同規模、同形式で建てて、間に小池を設けられたことで争いはなくなったといわれる

 1576年(皇紀2236)天正4年
 明智光秀丹波平定の混乱により、丹波猿楽が衰退する

 1610年(皇紀2270)慶長15年
 亀山城城主 岡部長盛のとき、社殿を現在の地に遷される

 1828年(皇紀2488)文政11年
 現在の権現造・桧皮葺の社殿が建立される




【鍬山神社の祭神】

 大己貴命は、丹波国造伝説の大神で、大国主命の若い頃の名前

 素戔嗚尊の後に国土を経営し、禁厭(まじない)・医薬などを教え、葦原中国の国造りを完成させたといわれる
 国土を天孫 瓊瓊杵尊に譲って隠退し、出雲大社の祭神となる

 鍬山神社でも国造の神・農業神・商業神・医療神などとして信仰されている

 <丹波湖開拓伝説
 かつて亀岡盆地が泥湖だった頃、まだ国土を営んでいた大己貴命が、
黒柄山に八人の神さん(八柱神)を集め、一艘の樫船に乗り、
一把の鍬で保津浮田(請田)の峡(現在の保津川保津峡)を開き、
溜まっていた水を外へ流し出して、この地を豊かな農地に変えたといわれる

 里人は、この神徳を称えて、天岡山の麓に大己貴命と八柱神をお祀りしたのが由来で、
渓谷を切り拓いたときに使われた鍬(くわ)が山積みとなった様子から、「鍬山神社」と称されるようになったといわれる





【鍬山神社の境内】

 <鍬山宮(京都府登録文化財)>
 祭神:大己貴命大国主命
 町民と百姓の守護
 権現造・桧皮葺
 1610年(皇紀2270)慶長15年の創建
 寛政年間(1789年〜1801年)の棟札が現存する
 1828年(皇紀2488)文政11年、現在の社殿が建立される

 <八幡宮(京都府登録文化財)>
 祭神:誉田別尊
 武士の守護
 権現造・桧皮葺
 1610年(皇紀2270)慶長15年の創建
 1828年(皇紀2488)文政11年、現在の社殿が建立される

 <一ノ鳥居>
 高槻街道に面して建つ石鳥居

 <解藤泉>
 二ノ鳥居の手前の参道脇にある
 石水路が造られていて手を清められる
 奥には毘沙門天の石像が祀らている

 <二ノ鳥居>
 朱塗り

 <心字池>
 周囲は紅葉の名所

 <安産石>
 <竹林>

 <銀鈴の滝>
 拝殿左側から山道を登って行ったところにある




【鍬山神社の末社】

 <厳島神社(いつくしまじんじゃ)>
 祭神:市杵嶋姫神
 心字池の中島に祀られている


 <熊野神社(くまのじんじゃ)>
 祭神:豊宇気毘売神伊弉諾尊・天児屋根命(アメノコヤネノミコト)
 修験者の神、延命長寿、極楽往生
 三社・日吉神社の一番右に祀られている
 1744年(皇紀2404)延享元年
 勧請により創建される

 <日吉神社(ひえじんじゃ)>
 祭神:大山咋神
 山の神、鬼門除け、魔除け、災難除け
 三社と熊野神社の間に祀られている

 <高樹神社(たかきじんじゃ)>
 祭神:山雷大神(やまいかづちのおおかみ)
 災難除け・雷除け
 三社の一番右に祀られている
 1718年(皇紀2378)享保3年
 勧請により創建される

 <樫船神社(かじぶねじんじゃ)>
 祭神:猿田彦大神
 樫船神社(大阪府高槻市)と同じ祭神が祀られているといわれるが、駒札には猿田彦大神と記されている
 道先案内の神、交通安全
 三社の真ん中に祀られている
 由緒は不詳とされている

 <金山神社(かなやまじんじゃ)>
 祭神:金山姫命(かなやまひめのみこと)
 下半身の病気の守護神、子授け、夫婦円満、鉄工関係者・金物店などの信仰が篤い
 三社の一番左に祀られている


 <稲荷神社(いなりじんじゃ)>
 祭神:倉稲魂神(宇迦之御魂大神
 衣食住の神、産業・商売繁盛
 疱瘡神社と同じ社に祀られている

 <疱瘡神社(ほうそうじんじゃ)>
 祭神:大国主命
 医療の守護神
 稲荷神社と同じ社に祀られている
 1759年(皇紀2419)宝暦9年
 勧請により創建される


 <愛宕神社(あたごじんじゃ)>
 祭神:火産霊神・雷神(いかづちのかみ)
 防火の守護神、雷の神
 7月31日から8月1日に参拝すると、千日参拝したご加護があるといわれる
 由緒は不詳とされている


 <天満宮(てんまんぐう)>
 祭神:菅原道真
 学問の神、雷の神、慈悲救済の神、諸道芸能の神
 毎月25日が縁日とされる
 1710年(皇紀2370)宝永7年
 勧請により創建される


 <百太夫神社(ひゃくたゆうじんじゃ)>
 祭神:豊磐間戸命(とよいわまどのみこと)・櫛磐間戸命(くしいわまどのみこと)・猿田彦大神
 道祖神、悪霊が侵入するのを防ぎ災難から守る
 1861年(皇紀2521)文久元年
 屋根を修理された棟札がある





【鍬山神社の祭事】

 <元旦祭>  1月元日

 <節分祭> 2月節分
 修験者により祈願された護摩木が、口丹波一の護摩壇に入れられ護摩焚きが行われる

 <人形慰霊祭> 3月21日

 <花祭> 4月15日
 御旅所 形原神社の例祭

 <八ケ日祭> 5月8日
 八幡宮の大祭
 誉田神が天岡山(面降山)に降臨された日とされる

 <水無月祭> 7月2日
 半年間の穢れ疫除けを祈願して人形流しが行われる
 大鳥居の前には、大茅の輪が置かれる

 <秋季大祭> 10月20日より10月25日まで
 「亀岡祭」とも称される
 20日:御出祭 鍬山宮と八幡宮の2基の神輿が旧町内の御旅所 形原神社に向かう
 24日:宵宮 10数基の鉾が各町に建てられ祗園囃しがひびきわたる
 25日:本祭 神輿と宮総代・氏子総代・獅子行列などの巡行

 <紅葉祭> 11月7日頃
 <七五三詣>  11月中
 <御火焚祭> 12月3日





【その他】

 <丹波猿楽(矢田猿楽)>
 猿楽の源流の一つ
 1165年(皇紀1825)永万元年5月8日
 後に八幡宮社に合祀された誉田八幡が、能面を持って天岡山(面降山)に降臨されたという故事が由来とされる
 平安京や摂津・河内など各地に出向いて活躍していた
 1576年(皇紀2236)天正4年
 明智光秀丹波平定の混乱により衰退する


 <形原神社
 鍬山神社の御旅所
 亀岡市市街地、亀岡中学校の隣りにある
 亀山藩の形原松平家の初代藩主 松平信岑を祀る
 秋季大祭では、2基のお神輿が滞在する


 <天岡山>
 北赤子谷の上に、八幡大神の影向石(天下岩)がある
 阿闍梨寛純により建立され、三上龍山により銘文が記されている

【鍬山神社へのアクセス】

 JR山陰本線(嵯峨野線) 亀岡駅 徒歩約25分
 京阪京都交通バス 亀岡駅から約3分 矢田口 徒歩約10分

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