東山(ひがしやま) 東山三十六峰(ひがしやまさんじゅうろっぽう)

所在地:京都市左京区、東山区、伏見区   地図情報

範囲:南北12km

山の数:36

北端:比叡山(左京区、滋賀県大津市)
南端:稲荷山(伏見区)

 東山(ひがしやま)は、京都盆地の東側にある山々の総称

 東山三十六峰(ひがしやまさんじゅうろっぽう)は、京都盆地の東側にある南北12kmにおよぶ36の山々の総称

 洛中から見て山頂が確認できない山は含まれない

 北は比叡山から、南は稲荷山までとされる

 昭和時代までは、具体的に36の峰があるということではなく、
 洛中から見て、なだらかに連なる東山の山々が、おおよそ36ほど連なっているかと例えられた
 服部嵐雪は「ふとん着て寝たる姿や東山」と詠っている

 東山の山麓には多くの神社や寺院があり、山麓は平安時代には皇族や貴族、武士の保養地であった
 現在、これらの社寺や庭園が、東山の景観とともに観光の人気となっている
 鴨川からの東山の景観を好んだ頼山陽は、自らを「三十六峯外史」と号し、自らの書斎を山紫水明處と称した

【東山三十六峰の歴史・経緯】

【東山三十六峰】

 北から南へ

 <1 比叡山(ひえいざん)848m
 延暦寺を目指して雲母坂を登る 頂上には一等三角点がある

 <2 御生山(みあれやま)234m>
 御蔭神社の鳥居前から東方向に登山道を登っていく
 別称:御蔭山

 <3 赤山(せきざん)196m>
 赤山禅院の山門前を北へ進み修学院離宮に沿って登れば山頂近くまで行ける

 <4 修学院山(しゅうがくいんやま)340m>
 修学院離宮の中に山頂がある 林丘寺、曼殊院もある

 <5 葉山(はやま)180m>
 葉山観音堂の東側にある京都薬用植物園の中に山頂がある

 <6 一乗寺山(いちじょうじやま)272m>
 一乗寺(廃寺)から小谷地蔵尊道を東へ登っていく 金福寺詩仙堂もある

 <7 茶山(ちゃやま)180m>
 茶屋四郎次郎情延の別荘があったことが由来 京都造形芸術大学顕心館から登っていく
 別称:情延山

 <8 瓜生山(うりゅうさん)301m>
 山頂に旧勝軍地蔵の祠がある 狸谷山不動院もある
 別称:鐺山

 <9 北白川山(きたしらかわやま)128m>
 山頂に勝軍地蔵がおられる

 <10 月待山(つきまちやま)194m>
 銀閣寺法然院から登っていける
 別称:慈照寺山

 <11 如意ヶ岳(にょいがたけ)465m>
 霊鑑寺に沿って東へ登っていく
 五山の送り火が行われる大文字山は、西側の支峰
 別称:大文字山、如意ヶ嶽

 <12 吉田山(よしだやま)121m>
 南中腹には三等三角点(105m)があり、西麓に吉田神社がある
 別称:神楽岡(かぐらおか)

 <13 紫雲山(しうんざん)96m>
 金戒光明寺の文殊塔が山頂 真如堂もある

 <14 善気山(ぜんきざん)266m>
 法然院の阿育王塔の左から、急坂を登っていく

 <15 椿ヶ峰(つばきがみね)132m>
 大豊神社の南にあるお玉の橋を渡って登っていく
 別称:光雲寺山

 <16 若王子山(にゃくおうじやま)183m>
 熊野若王子神社の右の細い道を登っていく

 <17 南禅寺山(なんぜんじやま)197m>
 若王子山山頂から南禅寺へ抜ける山道を登っていく

 <18 大日山(だいにちやま)150m>
 安養寺日向大神宮石柱間の石段を登っていく

 <19 神明山(しんめいやま)218m>
 日向大神宮の石段前から東山トレイルコースに入って北へ登っていく
 別称:日ノ山

 <20 粟田山(あわたやま)180m>
 粟田神社の脇から尊勝院境内を横切って将軍塚大日堂へ向かう山道を登っていく

 <21 華頂山(かちょうざん)216m>
 知恩院の背後にある 東山トレイルコースに山頂がある

 <22 円山(まるやま)98m>
 八坂神社の境内から円山公園を通り抜けて東へを登って安養寺本堂あたりが山頂

 <23 長楽寺山(ちょうらくじやま)140m>
 長楽寺がある

 <24 双林寺山(そうりんじやま)72m>
 双林寺がある西の低い丘

 <25 東大谷山(ひがしおおたにやま)184m>
 東本願寺東大谷墓地から登っていく

 <26 高台寺山(こうだいじやま)200m>
 高台寺から菊谷川沿いに登っていく

 <27 霊山(りょうぜん)176m>
 正法寺本堂左奥の墓地から登っていく 京都霊山護国神社もある
 戦国時代に足利義輝が建立した東山霊山城があった

 <28 鳥辺山(とりべやま)84m>
 西本願寺西大谷を登りつめたところにある 本寿寺、実報寺もある

 <29 清水山(きよみずやま)242m>
 清水寺の子安塔から登っていける
 別称:音羽山

 <30 清閑寺山(せいかんじやま)202m>
 清閑寺の裏の墓地から登っていく

 <31 阿弥陀ヶ峰(あみだがみね)196m>
 豊国神社から、豊臣秀吉が埋葬されている豊国廟の参道の565段の石段を登っていき、山頂には五輪塔が建立されている
 別称:豊国山

 <32 今熊野山(いまくまのやま)185m>
 新熊野神社から滑石街道を登っていく
 別称:新熊野山

 <33 泉山(せんざん)164m>
 泉涌寺の背後にある
 別称:泉涌寺山

 <34 恵日山(えにちさん)192m>
 東福寺から稲荷山へ登っていく途中を分岐
 別称:東福寺山

 <35 光明峰(こうみょうほう)125m>
  光明峰寺(廃寺)の近くの韓国中高校正門左の道から登っていく

 <36 稲荷山(いなりやま)233m>
 伏見稲荷大社の参道を登っていく

【東山三十六峰の地質】

 東山は、花折断層、鹿ヶ谷断層、桃山断層などの断層の活動により隆起してできた山

 浸食が進んでおり、明確な頂上をもたない山も多い

 また西側の麓には扇状地が形成されている

 山体は主に堆積岩からなる

 比叡山大文字山の間の山中越付近では花崗岩が貫入しており、
この貫入により、その両側の比叡山大文字山の山頂付近は変成岩のホルンフェルスとなっている

 ホルンフェルスは硬く風化しにくく、比叡山大文字山は東山の中でも高く目立っている


 <白川
 山中越の峠から流れ、花崗岩が風化してできた白砂により白く見えるため名付けられた

【東山越え】

 洛中から東の山科盆地・近江盆地方面へ向かうには東山を越えなければならない

 <山中越>
 京都府道・滋賀県道30号下鴨大津線
 左京区北白川から、瓜生山大文字山の間の山中越を経て、大津市の志賀に至る
 比叡山山頂に向かう比叡山ドライブウェイが分岐する
 別称:志賀越の道

 <日ノ岡越>
 京都府道143号四ノ宮四ツ塚線
 東山区粟田口(蹴上)から、日ノ岡を経て山科区御陵に至る
 東海道三条通)であり、地下を地下鉄東西線が走っている
 琵琶湖疏水も、概ねこのルートに沿っている流れている

 <東山トンネル>
 国道1号(五条バイパス)、東海道本線、東海道新幹線は、東山区南部からトンネルで東山を抜ける
 国道1号の北側には、かつての渋谷街道(京都府道116号渋谷山科停車場線)の花山トンネルがある

 <滑石越>
 京都府道118号勧修寺今熊野線
 東山区今熊野から南東方向に東山を越えて山科区西野山に至る細い道
 別称:醍醐道

 <稲荷山トンネル>
 阪神高速8号京都線(新十条通)
 伏見区深草の鴨川東出入口から、稲荷山トンネルを経て山科区西野山の山科出入口に至る

 <大岩街道>
 大津街道(滋賀県道・京都府道35号大津淀線)
 伏見区深草から稲荷山と大岩山の間を越えて山科区勧修寺に至る
 江戸方面から洛中を通らずに大阪へ直行する東海道五十七次のルート
 名神高速道路、東山トンネル開通前の東海道本線も、このルート

【東山三十六峰でのイベント】

 <東山三十六峰マウンテンマラソン>
 毎年12月に開催されている
 (2018年(皇紀2678)平成30年の第25回大会は、台風21号の影響による災害で中止になっている)

 宝ヶ池をスタートして、大文字山、東山ドライブウェイを経て将軍塚大日堂、稲荷山の東山三十六峰を縦走して、
伏見稲荷大社をゴールとする山岳マラソン


【京都検定 第14回3級】

【京都検定 第2回2級】

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