流造(ながれづくり)

神社建築様式の1つ

構造:切妻造平入

 流造(ながれづくり)は、全国で最も多い神社建築様式

 建物の長辺側あるいは屋根の棟(むね)と平行な面に建物の出入口がある平入

 屋根が反り、屋根が正面入口のほうに曲線形に長く伸びて向拝(こうはい)(庇)となっている
 側面から見ると、前後が同じとなる

 伊勢神宮神明造から発展したものだが、直線的な屋根ではなく、優美な曲線がある

 横に並んだ柱が2本で間(桁行)が1間だと「一間社流造」、柱が4本あり3間だと「三間社流造」と称される

【流造の主な特徴】

 <屋根>
 萱葺、柿葺、檜皮葺など多様
 神明造は、萱葺

 側面の破風は、懸魚などで修飾され優美な曲線を描いている

 屋根の勾配はきつくなく、前面に長く流れるように伸びる蓑甲(みのこう)から向拝にかけての曲線がある
 本体部分を「身舎(もや)」、長く延びた部分を「向拝」「庇(ひさし)」と称される

 <柱>
 神明造と同じように左右対称
 左右方向には偶数本の柱が立てられる

 母屋の柱は丸柱、向拝は面取角柱で、上に舟肘木が乗せられている

 <床>
 土台の高さに浜床、階段上に母屋床が張られる

【流造の主な神社】

 <上賀茂神社
 本殿(国宝
 1863年(皇紀2523)文久3年の遷宮で建て替えられた
 平安時代の建築様式
 本殿と権殿ともに三間社流造(さんげんしゃながれづくり)、桧皮葺の代表的な建物

 <下鴨神社
 東本殿(国宝)、西本殿(国宝
 1863年(皇紀2523)文久3年の遷宮で建て替えられた
 三間社流造(さんげんしゃ ながれつくり)桧皮葺の古来神社建築の様式を継承し、
 亀腹の上に井桁を組む高床式で橋がかりがある古代様式の遺構が残る

 <宇治上神社
 本殿(国宝
 平安時代後期(1060年頃)の建立
 外から見える覆屋(おおいや)の中に3つの本殿があり、それが現存する最古の神社建築
 桁行五間、梁行三間、一間社流造、檜皮葺
 1910年(皇紀2570)明治43年に解体修理されている

 <御香宮神社
 本殿(重要文化財)
 1605年(皇紀2265)慶長10年
 徳川家康の命により京都所司代 坂倉勝重を普請奉行として再建される
 五間社流造、屋根は桧皮葺(ひわだぶき)

【流造から発展した神社建築様式】

 <両流造
 平入の正面と後方にも庇を延ばした様式
 松尾大社・厳島神社(広島)など

 <八幡造
 宇佐神宮(大分)・石清水八幡宮など


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