清凉寺(せいりょうじ)(SeiryouJi)

所在地:京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町   地図情報

浄土宗(当初は、華厳宗)知恩院派の寺院

山号:五台山(ごだいさん)

本尊:釈迦如来(日本三如来の一つ)

創建:「然上人

開山:盛算(じょうさん)(「然上人の弟子)(初代住職)

通称:嵯峨釈迦堂(さがのしゃかどう)

京都十三仏霊場 第二番礼所

 清凉寺(せいりょうじ)は、「嵯峨の釈迦堂」とも称される嵯峨野にある寺院

 この地は、源融の山荘 棲霞観(せいかかん)があったところ

 「清凉寺式釈迦像」と称される釈迦如来立像があり、胎内には絹製の内臓の模型「五臓六腑」が納められていた

清凉寺の写真集

【清凉寺の歴史・経緯】



【清凉寺の伽藍】

 <釈迦堂(本堂)(京都府指定文化財)>
 「五台山」の額が掛かる仁王門を入り正面
 三国伝来の本尊 釈迦如来立像が安置される
 本堂の東側には、旧棲霞寺本尊の阿弥陀三尊像が安置されていた(現在は霊宝館に安置される)
 1701年(皇紀2361)元禄14年
 現在の建物は、徳川五代将軍 徳川綱吉(とくがわつなよし)・桂昌院(徳川綱吉の母親)・大阪の豪商 泉屋吉左衛門(後の住友家)らの発起により再建されたもの
 正面の大額「栴檀瑞像(せんだんずいぞう)」は、隠元隆gの書

 <清凉寺庭園>
 本堂の背後(北側)の庭園
 放生池があり、小島には、忠霊塔、弁天堂が建っている
 紅葉の名所でもある

 <仁王門>
 江戸時代の建立

 <阿弥陀堂>
 通例の阿弥陀堂とは逆に、本尊が西を向く形で配置されている
 896年(皇紀1556)寛平8年
 嵯峨天皇の第12皇子 源融の一周忌に建てられ、「棲霞寺(せいかじ)」が創建されたときの本堂
 1863年(皇紀2523)文久3年
 現在の建物が再建される

 <軒端の梅>
 阿弥陀堂の付近に、和泉式部が好んだといわれる「軒端の梅」が植えられている

 <薬師寺>
 本堂西側に、南向きに建てられている

 <多宝塔>
 仁王門から本堂への参道の西側
 多宝如来が祀られている
 法華経に由来するといわれている
 江戸時代の建立

 <聖徳太子殿>
 仁王門から本堂への参道の西側
 法隆寺夢殿を模したものといわれ、八角堂となっている

 <一切経蔵(輪蔵)>
 狂言堂の正面、参道を挟んだ東側に建っている
 一切経五千四百八巻が納められている
 傅大士(ふだいし)父子像、両脇に普浄・普現の坐像が安置されている
 一切経を搭載した法輪を押して1回転させれば、一切経を読んだのと同じ功徳が得られるといわれる

 <霊宝館(れいほうかん)>
 阿弥陀三尊像・釈迦十大弟子像・四天王立像・文殊菩薩騎獅像・普賢菩薩騎象像・兜跋毘沙門天立像
「端像造立記(ずいぞうぞうりゅうき)」などの文書、経典のほか絹製の五臓六腑や、
「宋画十六羅漢図」などの寺宝が収蔵展示されている

 <狂言堂>
 嵯峨大念仏狂言が演じられる

 <鐘楼>
 梵鐘には、1484年(皇紀2144)文明16年11月の日付の銘と、足利義政・足利義尚・日野富子などの寄進者の銘が入っている

 <愛宕権現社>
 火除の神 愛宕権現を鷹ヶ峰から愛宕山頂へ移す時に、ここで祀られた跡地
 明治維新の神仏分離以前は、ここで神事が行われていた

 <弁天堂>
 放生池の小島に建っている

 <忠霊塔>
 放生池の小島に建っている
 地下には、戦争犠牲者の霊を弔うために、一万数千個(一石一字)の写経石や、沖縄ひめゆりの塔や戦跡で集められた
血染めの小石が納められている

 <源融のお墓>
 多宝塔の右奥にあり、宝篋印塔が建っている
 横には、没後千年を記念して建立された「源融碑」が立っている
 右側には、源融の次男 源昇のお墓がある

 <嵯峨天皇宝塔>
 多宝塔の右奥にある

 <法然求道青年像>
 仁王門の横にある

 <豊臣秀頼首塚>
 左側には、「大坂の陣 諸霊供養碑」の石碑が立っている
 1980年(皇紀2640)昭和55年
 大阪城三の丸の跡地で発掘されたもの
 豊臣秀頼が清凉寺の再建に力を入れていたことにより祀られた

 <檀林皇后のお墓>
 <「然上人のお墓>
 <源昇のお墓>

 <桂昌院遺愛の井戸>

 <中村芳子の歌碑>
 「あでやかに 太夫となりて 我死なん 六十路過ぎにし 霧はかなくも」
 中村芳子(なかむらよしこ)は、初代 中村雁治郎の末娘の女優
 1980年(皇紀2640)昭和55年11月
 夕霧太夫を襲名し、7年間、島原の太夫として活躍する
 1987年(皇紀2647)昭和62年12月3日に死去
 1988年(皇紀2648)昭和63年11月13日に歌碑が建てられる

 <吉井勇の歌碑>
 「いまもなほ なつかしとおもふ 夕霧の 墓にまうでし かへり路の雨」

 <境外北側墓地>
 遊女夕霧太夫・十萬上人などのお墓がある


【清凉寺の寺宝】

 <木造 釈迦如来立像および像内納入品(国宝)
 本尊で、「然上人が中国 宗から持ち帰った立像
 像高さ162cm
 古代インドの優填王(うてんおう)が、釈迦の在世中に栴檀(せんだん)の木で造らせたという釈迦像を模刻したもの
 「インド〜中国〜日本」と伝来したことから「三国伝来の釈迦像」と称されている
 この釈迦像の模造が、奈良 西大寺本尊像をはじめ、全国に100体近くあり「清凉寺式釈迦像」と称される
 縄目状の頭髪や同心円状の衣文の形式など異国情緒あふれる仏像
 胎内には、造像に係わる資料、経典、文書、銭貨、「然上人の遺品など多くの「納入品」が納められており、
「生身如来」といわれている

 納入品の一つである絹製の内臓の模型「五臓六腑」は、医学史の資料としても貴重なもの
 「然上人の遺品として、生誕書付(臍の緒書き)や手形を捺した文書なども発見された
 日本三如来の一つ(平等寺の薬師如来立像・善光寺(長野県)の阿弥陀如来像)

 <阿弥陀三尊坐像(国宝)
 棲霞寺 阿弥陀堂の本尊だったものといわれている
 中尊の阿弥陀如来坐像は、顔相がひきしまり、肩広く胸が厚いたくましい形状
 嵯峨天皇の皇子 源融が亡くなる前に、自分の顔に似せて作らせたといわれ、「光源氏写し顔」といわれる
 左右の観音菩薩・勢至菩薩は、密教の手印を結ぶ珍しい形
 いづれも平安時代の木造・漆箔・重厚味のある像
 現在は、霊宝館に収蔵されている

 <十六羅漢像(絵画)(国宝)>
 中国 北宋時代の羅漢像として唯一の遺品
 京都国立博物館、東京国立博物館に8幅ずつ寄託されている

 <紙本著色 釈迦堂縁起(しほんちょしょくしゃかどうえんぎ)(重要文化財)>
 室町時代狩野元信の筆といわれる
 京都国立博物館に寄託されている

 <木造 十大弟子立像(じゅうだいでしりゅうぞう)(重要文化財)>
 平安時代の作
 元は本堂の本尊 釈迦如来立像の脇に安置されていたが、現在は霊宝館に収蔵されている
 富楼那像(ふるなぞう)や羅ご羅像(らごらぞう)などがある

 <木造 文殊菩薩騎獅像(もんじゅぼさつきしぞう)(重要文化財)>
 元は本堂の本尊釈迦如来立像の脇に安置されていたが、現在は霊宝館に収蔵されている

 <木造 普賢菩薩騎象像(ふげんぼさつきぞうぞう)(重要文化財)>
 平安時代の作
 元は本堂の本尊 釈迦如来立像の脇に安置されていたが、現在は霊宝館に収蔵されている

 <木造 四天王立像(重要文化財)>
 平安時代の作
 霊宝館に収蔵されている

 <木造 地蔵菩薩立像(じぞうぼさつりゅうぞう)(重要文化財)>
 鎌倉時代の作
 本堂内に安置されている

 <木造 兜跋毘沙門天立像(とばつびしゃもんてんりゅうぞう)(重要文化財)>
 平安時代の作
 霊宝館に収蔵されている


【清凉寺の祭礼】

 <嵯峨大念仏狂言(重要無形民俗文化財)>
 京都三大念仏狂言の一つ
 狂言面をつけて演じる無言劇
 3月、4月、10月が有名
 狂言堂で演じられる

 <涅槃会
 3月15日 夜6時30分頃

 <嵯峨お松明式
 3月15日 夜8時30分頃
 涅槃会法要のあとに行われる
 お釈迦さんを荼毘(だび)(火葬)した時の様子を表現したものだといわれる
 京都三大火祭の一つ

 <御身拭式>
 4月19日

 <夕霧供養
 11月第2日曜日
 江戸時代初期、近松門左衛門の「夕霧七年忌」のモデルにもなった名妓 夕霧太夫
 音曲、舞踊、茶、花、和歌などあらゆる技芸に通じ、さらにその美貌で人気を集めた島原の遊女
 現役の島原の太夫を招いて、釈迦堂にて法要が営われる
 その後、島原の太夫は、禿(かむろ)を従えて、夕霧太夫の眠る墓地まで道中し、花を供えてお墓参りが行われる


【その他】

 <生の六道>
 西門近くの薬師寺(旧福生寺)の脇に「生の六道」の石柱が立っている
 嵯峨釈迦堂の東隣が六道町で、かつてそこに福生寺があり六道の辻があったといわれる
 小野篁の冥土通いの冥土への入口「死の六道」が六道珍皇寺にあり、
 冥土から現世へ戻る出口「生の六道」が福生寺(現在の薬師寺)にあったといわれる

 <の演目「百万」
 清涼寺の境内が舞台となっている
 嵯峨大念仏狂言を見るため、お坊さんが稚児を連れて舞台に現れ、わざと下手な念仏を唱える
 我が子と生き別れ狂ってしまった女芸人の百万が、下手さに我慢できなくて現れ、自分で音頭をとり曲舞を舞う
 稚児は、百万は自分の母親と気づく。。。
 観阿弥原作の猿楽能「嵯峨物狂」を、世阿弥が「百万」に仕立てたものといわれる


清凉寺の写真集

【アクセス】

 市バス・京都バス 嵯峨釈迦堂前 徒歩すぐ
 京福電車 嵐山駅 徒歩約15分


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