六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)(RokuharamituJi)


所在地:京都市東山区松原通大和大路東入ル二丁目轆轤町(ろくろちょう)   地図情報

真言宗智山派の寺院

山号:補陀洛山(ふだらくさん)
本尊:十一面観音

開基:空也上人(くうやしょうにん)(市聖(いちひじり)
開山:空也上人(市聖)

西国三十三所観音霊場第17番札所
洛陽三十三所観音巡礼第十五番札所(十一面観音菩薩) 第十六番札所へ
都七福神めぐりの一つ(弁財天)  次の都七福神へ

俗称:空也の寺・六はらさん

 六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)は、現世と冥界の境界といわれる六道の辻(ろくどうのつじ)周辺にたつ寺院

 歓喜踊躍しつつ念仏を唱えた六斎念仏の始祖といわれる空也上人が、疫病平癒のために建立した

 かつて平氏の大邸宅や鎌倉幕府の六波羅探題が置かれた、源平盛衰の史跡の地にある

 境内にあった十輪院が仏師運慶一族の菩提寺であったことから、運慶・湛慶坐像なども所蔵されている


【六波羅蜜寺の歴史・経緯】


【六波羅蜜寺の伽藍】

 江戸時代までは大伽藍であった
 明治維新の廃仏毀釈で大幅に寺域が縮小し、現在、周囲は民家に囲まれている

 <本堂(重要文化財)>
 1363年(皇紀2023)正平18年/貞治2年の再建
 外陣を板敷きとし、蔀戸で仕切られた内陣を一段低い四半敷き土間とする天台式建築

 <宝物収蔵庫>
 <十一面観世音立像>
 <一願石>
 <地蔵尊>

 <阿古屋塚>
 阿古屋の菩提を弔うための石造宝塔
 鎌倉時代の建立
 浄瑠璃 壇ノ浦兜軍記三段目「阿古屋の琴責め」
 代官 畠山重忠は、平家の残党の悪七兵衛景清を捜すため、恋人の 五条坂に住む白拍子 阿古屋を捕まえ、
彼女が景清の所在を知っていることは分かっていたが、三味線や琴を弾かせると、調べに一点の乱れがないことに
感動し釈放する

 <平清盛の石塔>
 <福寿弁財天

【六波羅蜜寺の寺宝】

 <十一面観音立像(国宝)
 空也上人の自刻といわれる平安時代の作
 当初からの本尊像で、本堂中央の厨子に安置されている
 12年に1度、辰年にのみ開帳される秘仏
 平安時代前期から平安時代後期の和様彫刻に至る過渡期の代表作とされる

 本尊以外の重要文化財の諸仏は宝物収蔵庫に安置されている

 <空也上人立像(重要文化財)
 口から6体の阿弥陀仏が現れたという伝承による写実彫刻の木像
 空也上人が、胸に金鼓を、右手に撞木を持って、左手に鹿の杖をつき、膝を露に草鞋をはき、
 鉦(かね)を鳴らし念仏を唱えながら、疫病が蔓延していた街中を悪疫退散を祈りつつ歩く様子が表現されている
 口から吐き出している6体の阿弥陀仏は「南無阿弥陀仏」の6字を象徴している
 鎌倉時代の慶派の仏師 運慶の四男である康勝の作

 <伝・平清盛坐像(重要文化財)>
 太政大臣 平清盛像とされる僧形の像
 鎌倉時代頃の作
 平家物語に描かれている傲慢な平清盛ではなく、
一門の武運長久を祈願し、朱の中へ血を点じて写経した頃の経巻を手にした風姿

 <地蔵菩薩坐像(重要文化財)>
 もと境内にあった運慶一族の菩提寺の十輪院の本尊
 作風などから鎌倉時代仏師 運慶の真作といわれている
 眉目秀麗な面相や、変化のある法衣をまとい、「夢見地蔵」と称される

 <伝・運慶坐像(重要文化財)>、<伝・湛慶坐像(重要文化財)>
 日本仏像彫刻界の黄金期を築いた仏師親子 運慶と湛慶の肖像彫刻
 もと境内にあった運慶一族の菩提寺の十輪院の本尊の両脇に安置されていたといわれる
 鎌倉時代の作

 <持国天立像(重要文化財)>
 空也上人の遺作

 <増長天立像(重要文化財)>
 鎌倉時代の作

 <多聞天立像(重要文化財)>
 平安時代の作
 京都国立博物館に委託され常設展示されている

 <広目天立像(重要文化財)>
 平安時代の作
 京都国立博物館に委託され常設展示されている

 <薬師如来坐像(重要文化財)>
 平安時代の天台様式の作

 <地蔵菩薩立像(重要文化財)>
 元六波羅地蔵堂の本尊
 平安時代の作
 仏師 定朝の作といわれる
 彩色に切金を混用し、左手に頭髪を持った珍しい仏像で「鬘掛地蔵」と称される

 <弘法大師像(重要文化財)>
 鎌倉時代の作
 快慶の弟子 長快の作

 <閻魔大王像(重要文化財)>
 鎌倉時代の作

 <吉祥天女像(重要文化財)>
 鎌倉時代の作


【六波羅蜜寺の祭事】

 <皇服茶(おうぶくちゃ)
 1月1〜3日
 空也上人が、当時流行していた悪疫退散のため、自ら刻んだ十一面観音像を持って市中を歩き回り、
青竹を八葉の蓮片のように割り、お茶を立てて、中に小梅干と結昆布を入れて仏前に献じたお茶を病者に授け、
歓喜踊躍しつつ念仏を唱え、病魔を鎮めたのが由来
 村上天皇も服されたといわれる
 現在は、皇服茶として伝わり、結び昆布と小粒梅を若水でいれた煎茶に入れて飲まれる
 正月三日間、授与される

 <萬燈会(まんとうえ)>
 8月8〜10・16日
 空也上人以来の伝統行事
 本堂内で灯芯による大文字を点じ、七難即滅・七福即正の祈願が行われ、火の要心の護符が授けられる
 萬燈会によって迎えられた精霊は、8月16日の五山の送り火によって送られる

 <空也踊躍念仏(くうやゆやくねんぶつ)(重要無形民族文化財)
 12月13〜31日
 念仏六斎が奉納される
 人目を忍んで続けられてきたことから「かくれ念仏」と称される


【六波羅蜜寺の御詠歌】

 「おもくとも いつつのつみは よもあらじ ろくはらどうへ まいるみなれば」

【六波羅蜜寺へのアクセス】

 市バス 清水道、あるいは、 五条坂 徒歩5分
 京阪電車 五条駅 徒歩約10分


【京都検定 第2回3級】

【京都検定 第5回3級】

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