鞍馬寺(くらまでら)(KuramaDera)

所在地:京都市左京区鞍馬本町   地図情報

鞍馬弘教(くらまこうきょう)総本山(過去、天台宗

山号:松尾山(しょうびさん)(現在は持たない)

本尊:三尊尊天(さんそんそんてん)
(「尊天」とは、毘沙門天、千手観世音菩薩、護法魔王尊の三身一体の本尊)

開基:鑑禎上人(がんていしょうにん)(鑑真和上の高弟)

新西国第十九番

 鞍馬寺(くらまでら)は、京都盆地の北にある鞍馬山の南斜面に位置する
 鞍馬山は、牛若丸(源義経)が修行をしたところで、大佛次郎著書「鞍馬天狗」でも有名

 平安時代は、京都の北方守護の寺院として信仰を集めた

 新西国十九番札所
 紅葉の名所

【鞍馬寺の歴史・経緯】

【鞍馬寺の伽藍】

 <本殿 金堂>
 「尊天」と称される三身一体の本尊が祀られている
 金堂の中央に毘沙門天、向かって右に千手観世音、左に護法魔王尊が安置される
 1971年(皇紀2631)昭和46年
 再建され、鉄筋コンクリート造り

 <仁王門>
 寿永年間(1182年〜1184年)に建立される
 1891年(皇紀2551)明治24年に焼失し、1911年(皇紀2571)明治44年に再建される
 1957年(皇紀2617)昭和32年
 山門駅から多宝塔駅までのケーブルカーが開通する
 仁王像は、湛慶の作といわれる

 <多宝塔>
 1959年(皇紀2619)昭和34年
 再建され、鉄筋コンクリート造り

 <寝殿>
 1924年(皇紀2584)大正13年の建築

 <転法輪堂>
 1969年(皇紀2629)昭和44年も再建

 <奥の院魔王殿>
 本殿から西の貴船神社へ抜ける山道の途中の奇岩の上にある小堂
 650万年前に金星から地球に降り立ったという魔王尊が安置されている
 1945年(皇紀2605)昭和20年に焼失した後に再建されたもの

 <奥の院の義経堂>
 源義経が、遮那王尊となり、護法魔王尊の脇侍として祀られている

 <霊宝殿>
 本殿裏に建っている
 1階は、鞍馬山自然博物苑で、鞍馬山の動植物に関する展示がされている
 2階は、寺宝展示室と与謝野鉄幹、与謝野晶子の遺品等を展示した「与謝野記念室」がある
 3階は、仏像奉安室
 木造毘沙門天立像、木造吉祥天立像、木造善膩師童子(ぜんにしどうじ)立像の三尊像などが展示されている
 平安時代中期以降の末法思想から生み出された経塚遺跡からの出土品(国宝)も展示されている

 <書斎「冬柏亭」
 霊宝殿前にある
 与謝野晶子の書斎を移築されたもの

 <義経息次ぎの水>
 牛若丸が、毎夜、奥の院僧正が谷へ剣術の修行に通ったとき、この清水で喉を潤したといわれる
 当時から、現在も湧き続けている

 <義経背比べ石>
 10年あまり鞍馬山で修行をしていた牛若丸が、奥州平泉の藤原秀衡のもとに下るときに、
なごりを惜しんで背を比べた石といわれる

 <与謝野鉄幹、与謝野晶子夫妻の歌碑
     「遮那王が背くらべ石を山に見てわがこころなほ明日を待つかな」
 「遮那王」は、鞍馬山で修行していた牛若丸の自称

 <九十九折りの参道>
 「枕草子」は「近うて遠きもの」の例として、鞍馬寺の九十九(つづら)折りの参道が記されている

【鞍馬寺の寺宝】

 <毘沙門天三尊像(国宝)>
 木造毘沙門天立像(国宝)、木造吉祥天立像(国宝)、木造善膩師童子立像(国宝)の3体
 霊宝殿の3階に安置されている

 <木造毘沙門天立像(国宝)
 平安時代の作
 一木彫の白木の像で、右手に鉾を持ち、左手を目の上にかざして京都を望む北方鎮護の姿をしている

 <尊天>
 金堂に祀られている、三身一体の本尊
 中央に毘沙門天、向かって右に千手観世音、左に護法魔王尊が安置される

 「魔王尊」とは、650万年前(650まんねんまえ)に金星から地球に降り立ったもの
 体が人間とは異なる元素から成り、年齢は16歳のまま年をとることがなく永遠の存在であるという

 毘沙門天、千手観世音、魔王尊は、それぞれ「太陽・月・地球」および「光・愛・力」を象徴するといわれる
 いずれも秘仏で、秘仏厨子の前に「お前立ち」と称される代わりの像が安置されている
 お前立ちの魔王尊像は、背中に羽根をもち、長いひげをたくわえた仙人のような姿で、光背は木の葉でできている
 多宝塔に安置されている魔王尊像も同じような姿をしている

 <木造聖観音立像(重要文化財)
 鎌倉時代の定慶(じょうけい)の作

 <木造兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)立像(重要文化財)>
 霊宝館に安置されている平安時代後期のもの

 <鞍馬寺経塚の出土品(国宝)>
 代表的な、経塚遺物

【鞍馬寺の祭事】

 <花供養
 4月中旬〜15日
 開闢法要(かいびゃくほうよう)、中日法要(花会式)、結願法要がある
 謡曲「鞍馬天狗」の「雲珠(うず)」と称される桜が咲く

 <五月満月祭
 5月の満月の夜

 <竹伐り会式(たけきりえしき)
 6月20日
 1000年以上の歴史がある、京都でも有数の古い祭事
 平安時代の、鞍馬寺の峯延上人が、悪さをする大蛇を法力で退治した故事にちなむ
 江戸時代中期
 長さ4m、太さ10cmもある青竹を大蛇になぞらえ、
 東の「近江座」と、西の「丹波座」に、2人1組で弁慶被りの法師が分かれ、
 山刀で竹を一気に切り落としその速さを競い、両座の1年の豊凶が占なわれる
 儀式の後の竹の切れ端は、お守りになるといわれる

 <義経祭>
 9月15日

 <鞍馬の火祭
 10月22日
 仁王門の近くにある由岐神社の祭礼

【その他】

 <僧正ヶ谷
 鞍馬山の大天狗は日本各地の天狗たちの総元締めで、「僧正坊」と称される
 僧正ヶ谷はその総本山ともいえる場所の一つ
 牛若丸は東光坊で学業に励み、夜がふけると僧正ヶ谷にきて、大天狗に兵法・剣術を習ったといわれる

【鞍馬寺へのアクセス】

 叡山電車 鞍馬線 鞍馬駅 徒歩約1分で仁王門(山門)
 この山門から多宝塔の間に、鞍馬山鋼索鉄道のケーブルカーがある


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