京都御苑(きょうとぎょえん)(Kyoto Gyoen)


所在地:京都市上京区   地図情報

所管:環境省

範囲:南北1300m、東西700m、(北側)今出川通、(南側)丸太町通、(西側)烏丸通、(東側)寺町通

広さ:63ha

主な施設:京都御所、仙洞御所、京都大宮御所、国立京都迎賓館、宮内庁京都事務所

入苑:自由

 京都御苑(きょうとぎょえん)は、京都御所の周囲の国民公園

 京都御所を中心に、大小200もの宮家や公家たちの屋敷が建ち並ぶ公家町が形成されていたところ

 外周を石積土塁で囲まれ、9ヶ所の御門と5ヶ所の切り通しから出入りする

 苑内には、明治時代の大内保存事業による整備で約5万本の樹木が生育し、京都御所周辺の由緒ある景観が維持されている

【京都御苑の歴史・経緯】



【京都御苑の史跡

 <京都御所
 1331年(皇紀1991)元弘元年
 光厳天皇が、里内裏の一つ東洞院土御門殿で即位され、以来、御所となる
 1855年(皇紀2515)安政2年
 現在の建物が平安京内裏にならって再建される

 <建礼門前大通り>
 京都御所の正門 建礼門前から南に延びる大通り
 沿道には、広々とした芝生地と松が育成される
 1883年(皇紀2543)明治16年
 大内保存事業により設けられる
 1914年(皇紀2574)大正3年
 大正天皇の即位大礼を行うための改良工事で、現在の規模に拡幅される
 京都三大祭の葵祭時代祭の行列が、建礼門前から出発し、この通りを通って市中に出て行く

 <猿が辻>
 京都御所の東北角
 鬼門とされ、築地塀の角を欠いて、日吉山王社の神のお使いの猿が祀られている
 猿が、夜な夜な抜け出して暴れるため、金網で封じ込めたといわれる

 <仙洞御所>
 江戸時代初期
 皇位を譲位された後水尾上皇の御所として創建される
 何度か火災と再建が行われ、現在は、建物はなく庭園が残されている
 1636年(皇紀2296)寛永13年
 江戸幕府の作事奉行 小堀遠州の作庭
 1664年(皇紀2324)寛文4年
 後水尾上皇が手を加えたものといわれる
 北池と南池を巡りながら、四季折々の風景が楽しめる回遊式庭園

 <大宮御所>
 仙洞御所の北側に隣接する
 後水尾天皇の皇后であり、徳川秀忠の娘 東福門院和子の御所として創建されたもの
 皇太后などの女院御所として使われたが、再三の火災で焼失する
 現在の建物は、孝明天皇の皇后 英照皇太后の御所として創建されたもの
 天皇陛下や皇太子殿下、国賓の宿泊などに利用されている

 <蛤御門
 公家町の出入口となる9つの御門の一つ
 「新在家御門」と称されて、常に閉ざされていた
 1708年(皇紀2368)宝永5年
 宝永の大火により、初めて開門されたことから「焼けて口開く蛤」にたとえられ「蛤御門」と称される
 1864年(皇紀2524)元治元年
 幕末の尊王攘夷派の長州藩と徳川幕府派の会津藩との蛤御門の変(禁門の変)で、最大の激戦地となり、
銃弾の跡が門に残る

 <近衛邸跡>
 御苑の北西部
 摂政や関白を多く出した五摂家の一つ近衛家の邸宅跡
 枝垂れ桜の大木が約30本あり、早咲きの3月下旬から約1ヶ月間程咲き誇る桜の名所

 <閑院宮邸跡
 閑院宮家は、伏見宮家、八条宮(桂宮)家、有栖川宮家と並ぶ四親王家の一つ
 1710年(皇紀2370)宝永7年
 東山天皇の第8皇子 直仁親王が閑院宮を創立する
 1788年(皇紀2448)天明8年
 創建当初の建物が、天明の大火で焼失する
 1869年(皇紀2529)明治2年
 閑院宮も東京に移られ、華族会館や裁判所として一時使用される
 1883年(皇紀2543)明治16年
 宮内省京都支庁が置かれる
 2006年(皇紀2666)平成18年3月
 京都御苑の自然と歴史についての写真、絵図などの収納展示室と庭園などが開放される

 <九条家屋敷跡
 五摂家の一つ九条家の屋敷の庭園の遺構
 茶室 拾翠亭は、江戸時代後期の創建
 1778年(皇紀2438)安永7年
 九条池が、拾翠亭からの眺めのために、東山を借景として作られる

 <厳島神社(いつくしまじんじゃ)>
 唐破風鳥居(からはふとりい)は、京都三珍鳥居の一つ(北野天満宮伴氏社蚕の社三鳥居)

 <宗像神社>
 <白雲神社

 <学習院跡(がくしゅういんあと)>
 京都御所の東側、建春門前
 江戸時代後期
 1847年(皇紀2507)弘化4年
 孝明天皇が、40歳以下の公卿や御所に勤める役人、その子供たちに学問を教える学習所を創建する
 国学や歴史などが教えられていた
 現在、東京にある学習院は、明治天皇が、この由緒から名付けられたもの
 クロ松の木に落ちた、ヤマザクラの種が芽を出して生育した「サクラマツ」がある

 <祐井(さちのい)>
 明治天皇生誕の地

 <皇女 和宮内親王生誕の地>
 橋本家跡

 <国立京都迎賓館
 外国の王族、大統領、首相などの国賓が来られたときに宿泊などの接遇を行う施設



【京都御苑の公園的施設】

 <梅林
 京都御所の南西側、蛤御門の南側
 金鵄梅、豊後梅、珊瑚梅、薄霞の梅、冬至梅、黒木の梅、楊貴妃など
 約20種約250本の梅の木がある
 京都各地の神社から譲り受けた穂を接ぎ木で育成されたもの
 2月中旬から3月中旬に赤、白、ピンクの花を咲かせる

 <桃林>
 梅林の北隣
 約100本の桃の木がある
 3月中旬頃から4月中旬頃が見頃

 <出水の小川>
 100mほどの深さ数センチの人工の小川
 夏には水遊びができる

 <トンボ池>
 一辺が約15mのほぼ正方形の人工の池
 トンボや蝶などが見られる自然観察園
 蓮(ハス)が池全体を覆い尽くしている

 <アオバズク>
 毎年4月下旬頃から10月頃
 宗像神社の周りの楠(クスノキ)の大木に、アオバズクが訪れ営巣する
 1992年(皇紀2652)平成4年
 「アオバズクの住む森」として、京都府の自然200選に選定される



【京都御苑の自然観光

 明治時代
 大内保存事業による整備で植栽が行われる

 約5万本の樹木が生育する
 近衛邸跡のイトザクラ
 出水の小川周辺などのサトザクラ、梅、桃などの花木、モミジなど

 約400種の植物が生育する
 芝地のカンサイタンポポの群落

 約90種以上野鳥
 オオタカ、アオバズクの繁殖

 約400種のキノコ類
 マツカサを分解するマツカサタケなど

 <サクラマツ>
 学習院跡にある
 クロ松の木に落ちたヤマザクラの種が、芽を出して生育し「松木の桜」とも称される
 クロ松の樹齢は約100年、ヤマザクラは樹齢約40年と推定される
 枯れたクロ松の空洞から、地中までヤマザクラの根が張っている
 1996年(皇紀2656)平成8年4月に倒れてしまう


【京都御苑へのアクセス】

 市バス
 地下鉄 烏丸線 丸太町駅 今出川駅


【京都検定 第7回3級】

【京都検定 第4回2級】

【京都検定 第8回2級】

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