琵琶湖疏水(びわこそすい)(Drainage of Biwako)


所在地:京都市左京区・東山区・山科区   地図情報

推進者:北垣国道(きたがきくにみち)(第3代京都府知事)、高木文平など

疏水工事責任者:田邊朔郎

測量主任:島田道生

 琵琶湖疏水(びわこそすい)とは、琵琶湖の湖水を、灌漑用水(かんがいようすい)や、物資の運搬・発電などに活用するため、
大津市三保ヶ崎の取水点から蹴上まで開削(かいさく)された水路


 事実上の東京遷都後の京都の復興策として、「百年の計」で実施された一大土木事業
 蹴上において、日本で最初の営業用の水力発電も行われ、日本で最初の路面電車の運行にも貢献する

 琵琶湖疏水の関連施設12ヶ所が、国の史跡に指定されている

【琵琶湖疏水の歴史・経緯】




【関連人物】

 疏水工事の責任者 : 田邊朔郎
 工部大学(現在の東京大学)出身の技術者

 当時の京都府知事 : 第3代 北垣国道(きたがきくにみち)

 田邊朔郎の妻 静子は、北垣国道の令嬢

 田邊夫妻のお墓が、蹴上近くの大日山墓地におかれている

【経路】

 第1疏水の大津市三保ヶ崎と蹴上の間には5本のトンネルが掘削される

 <第1トンネル> 2438m
 第1トンネル掘削に伴う長等山(ながらやま)の竪穴工事は、全体の工事の中でも屈指の難工事だったといわれる
 竪抗は、直径約5.5m

 <諸羽トンネル> 520m
 <第2トンネル> 124m
 <第3トンネル> 850m

 <扁額>
 6ヶ所の各トンネルの出入口には、石造洞門が建てられ、政府の有力者たちの篆刻(てんこく)された石額が掲げられている
 第1トンネル大津側には、伊藤博文筆の「気象萬千(きしょうばんせん)」
 京都側には、山縣有朋(やまがたありとも)筆の「廓其有容(かくとしてそれかたちあり)」
 篆刻の文字は、水が入り込む大津側は、陰刻(いんこく)、水の出て行く京都側は、陽刻(ようこく)になっている
 各トンネルの洞門のデザインも、向かい合うものが同一の構造になっている

 <合流トンネル> 87m
 蹴上の手前で、第1疏水と第2疏水が合流する

 疏水分線
 <第4トンネル> 136m
 <南禅寺トンネル> 1000m
 <第5トンネル> 102m
 <第6トンネル> 182m

【トンネル】

 琵琶湖疏水の大津市三保ヶ崎と蹴上の間には4本のトンネルが掘削される

 <第1トンネル> 2438m
 第1トンネル掘削に伴う長等山(ながらやま)の竪穴工事は、全体の工事の中でも屈指の難工事だったといわれる
 竪抗は、直径約5.5m

 <諸羽トンネル> 520m
 <第2トンネル> 124m
 <第3トンネル> 850m

 <扁額>
 6ヶ所の各トンネルの出入口には、石造洞門が建てられ、政府の有力者たちの篆刻(てんこく)された石額が掲げられている
 第1トンネル大津側には、伊藤博文筆の「気象萬千(きしょうばんせん)」
 京都側には、山縣有朋(やまがたありとも)筆の「廓其有容(かくとしてそれかたちあり)」
 篆刻の文字は、水が入り込む大津側は、陰刻(いんこく)、水の出て行く京都側は、陽刻(ようこく)になっている
 各トンネルの洞門のデザインも、向かい合うものが同一の構造になっている

 <合流トンネル> 87m
 第1疏水と第2疏水が合流する

 疏水分線
 <第4トンネル> 136m
 <南禅寺トンネル> 1000m
 <第5トンネル> 102m
 <第6トンネル> 182m



インクライン

 琵琶湖疏水は、鴨川と琵琶湖との間の水運にも用いられ、物資を載せる疏水船(そすいせん)で運ばれる
 蹴上付近では勾配が急すぎるため、インクラインと呼ばれる線路が敷かれ
 疏水船は、蹴上船溜でインクラインの線路の上の台車に載せられて移動され、南禅寺船溜で降ろされる

 現在は、インクラインは廃止され、残された一部の線路の周囲は桜の名所

【コンクリート橋】

 琵琶湖疏水には、日本で最初のコンクリート橋が残されている

 石碑「本邦最初鉄筋混凝土橋」が建てられている

水路閣

 水路閣は、南禅寺境内にある、琵琶湖疏水の支流
 京都北部地域の灌漑用水のために引かれた水路

 1888年(皇紀2548)明治21年に建設される
 南禅寺の境内を水路閣でまたぎ松ヶ崎浄水場へと流れていく

 設計は、田邊朔郎
 ローマ帝国のローマ水道が参考にされる
 半円アーチ式煉瓦造り
 全長約93m、高さ約13m、幅約4m


琵琶湖疏水記念館

 1989年(皇紀2649)平成元年
 蹴上に開館する
 インクラインの模型や、疏水建設当時の図面、工事に使用した道具などが展示されている


【山ノ内浄水場取水口】

 山ノ内浄水場取水口は、蹴上浄水場の東、安養寺日向大神宮への登り口にある

 山ノ内浄水場は、右京区にあり、京都市の蹴上浄水場・松ヶ崎浄水場・新山科浄水場の4つの浄水場の一つ

 第2琵琶湖疏水から取水した原水を、取水池の自動除塵機でゴミや藻類などを取り除き、
導水管で、インクライン・仁王門通・冷泉通・鴨川を横断して・御池通を通り、
約8km先の山ノ内浄水場へ導水されている

 山ノ内浄水場では、薬品凝集沈殿・急速砂ろ過・塩素消毒されて、
西京区・右京区・中京区・南区に給水している

 <山ノ内浄水場導水管>
 ダクタイル鋳鉄管
 直管や異形管を組み合わせ、ゴム輪・押輪・ボルト・ナットなどで接続される

 直管は、直径1.65m、長さ4m、重さ約5トンある

 1日約26万4千m3の原水を送る能力がある


【その他】

 <哲学の道
 若王子橋から北側、銀閣寺橋までの疏水沿いの堤が、遊歩道となっており「哲学の道」と称される
 春は桜の名所、夏は蛍の名所にもなっている

 <九条山浄水場ポンプ室
 琵琶湖疏水の水を防火用水として京都御所へ送るために建設された建物

 <蹴上浄水場
 京都市三大事業の上水道の整備事業の一環で建設された日本最初の急速ろ過式浄水場

 <近代京都文学 京都ゆかりの著書
 「卯の花くたし、鹿ケ谷、琵琶湖疏水」 田宮虎彦

 <第一疏水殉職者慰霊碑>
 「一身殉事 萬戸霑恩(いっしんことにじゅんずるは ばんこおんにうるおし)」の碑
 田邊朔郎の自筆
 インクライン上の船溜に立つ
 1902年(皇紀2562)明治35年
 田邊朔郎が、工事で殉職した17名のために私費で建立した


【京都検定 第2回3級】

【京都検定 第3回3級】

【京都検定 第4回3級】

【京都検定 第5回3級】

【京都検定 第7回3級】

【京都検定 第8回3級】

【京都検定 第1回2級】

【京都検定 第2回2級】

【京都検定 第3回2級】

【京都検定 第4回2級】

【京都検定 第5回2級】

【京都検定 第6回2級】

【京都検定 第3回1級】

【京都検定 第4回1級】

【京都検定 第5回1級】

【京都検定 第7回1級】

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