菊(きく)(Florist's chrysanthemum)

分類:キク目・キク科・キク属

開花時期:10月中旬〜11月

 菊(きく)は、秋に花を咲かせるキク科キク属の植物

 日本で観賞用多年草植物として発展した和菊、西ヨーロッパに渡り育種された洋菊などがある

 菊の花が皇室の紋章になり、桜とともに日本の国花とされる

 五十円硬貨の表には、菊がデザインされている

【菊の歴史・経緯】


【菊の品種】

 菊には多くの種類があり、分類の仕方もいくつかある

 <大菊(一輪菊)>
 花の直径は、10cm以上
 中央の一輪だけ残して周りのつぼみを摘蕾(てきらい)する
 観賞用として好事家に栽培され、各地で独自の品種も作られてきた
 「三段仕立て」「ダルマづくり」「福助づくり」などにして鑑賞される

 花型によって、大輪の「厚物(あつもの)」、細い花びらの「管物(くだもの)」、「広物」「一文字」などがある

 <中菊(スプレー菊)>
 花の直径は約3cmから6cmほど
 つぼみは摘蕾(てきらい)しない
 ハウス栽培切り花として生産され、仏花などに用いられる
 「スプレイー(Spray)」とは先が分かれた枝の意味があり、小枝の先に多数の花を付ける
 一般的な実用花や、洋菊(ポットマム)、江戸時代からの古典菊などがある

 <小菊(山菊)>
 花の直径は1cmから3cmほど
 つぼみは摘蕾(てきらい)しない
 「懸崖仕立て」や「菊人形」などにして鑑賞される

 花型によって「丁字」「平弁」「サジ弁」など多く、花色も豊富で、極めて丈夫

 <洋菊>
 西ヨーロッパに渡り育種された菊

 <古典菊>
 江戸時代中期から各地の大名の保護奨励によって地域独特の発展を遂げた菊
 当時の地名で称される
 嵯峨菊・伊勢菊・美濃菊・肥後菊・江戸菊

【菊の主な名所】

 <大覚寺>      嵯峨菊
 <京都府立植物園>盆栽仕立、縣崖仕立、洋菊、古典菊
 <城南宮>      献菊展
 <泉涌寺
 <西本願寺>     献菊展
 <吉祥院天満宮>  献菊展

【その他】

 <9月9日(重陽の節句)(菊の節句)>
 中国では菊は不老長寿の薬効があるとされ、重陽の節句には菊酒を飲み長寿が祈願される

 <平安神宮厄除月次参り>  季節の花々の持つ力に精神性をこめて、破邪や厄除を祈願される花御札(はなみふだ)の9月は菊の花

 <北野天満宮
 10月29日 余香祭
 黄菊、白菊が飾られ、斎主、祭員、奉仕者など全員が冠に小菊をかざして奉仕される

 <和歌>
 「父母が 殿の後方(しりへ)の 百代草(ももよぐさ) 百代いでませ わが来たるまで」 (百代草=菊)
 万葉集 生玉部足国(いくたまべのたりくに)

 「心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花」
 小倉百人一首 第29番 凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)

 「秋風の 吹き上げに立てる 白菊は 花かあらぬか 浪のよするか」
 古今和歌集

 「濡れて折る 袖の月影 ふけにけり 籬(まがき)の菊の 花のうへの露」
 金槐和歌集 源実朝

 <名称>
 中国では「菊」は「究極」「最終」という意味があり、一年の一番終わりに咲くことから名付けられた
 日本では、「菊」の漢字は、菊の花弁を米に見立て「散らばったお米を1ヶ所に集める」との意がある

 <四君子>
 中国では、四君子(竹、梅、菊、蘭)の一つ
 水墨画の画材にもよく使われる

 <花かんざし
 10月には菊の花簪(はなかんざし)を挿すことになっている

 <花言葉>
 「高貴」「思慮深い」(菊)
 「真実、元気」(小菊)
 「いつも愉快」(蛇の目菊)
 「私はあなたを愛する」(スプレー菊)
 「困難に耐える」(東雲菊)


【京都検定 第7回1級】


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