鬼門除けの猿(きもんよけのさる)

鬼門除けの猿(きもんよけのさる)は、北東の方向の鬼門に、邪除けにおかれる猿

猿は、陰陽でいう、北東と反対の方角に位置し、邪気を払う力があるとされる

【山海経】

 古代中国の著書「山海経」により
 北西(乾)を「天門」
 南西(坤)を「人門」
 南東(巽)を「風門」
 北東(艮)を「鬼門」とされる

陰陽五行説

 陰陽道において
 北北東は、丑(うし)、時刻は1時
 東北北は、寅(とら)、時刻は2時
 南南西は、未(ひつじ)、時刻は7時
 西西南は、申(さる)、時刻は8時

 北と西は陰、東と南は陽とされ、北東と南西は陰陽が反転するところで不安定になると説いわれる

 <鬼門>
 北東は、丑(うし)と寅(とら)の方向で、鬼が出入りする方角であるとして、万事に忌むべき方角とされている
 牛の角と虎の縞模様が、鬼のイメージを作り上げているといわれる

 家の中央から見て鬼門にあたる方角には、門や玄関、蔵、台所・トイレ・風呂などの水を扱うものを置くことが忌まれる

 <裏鬼門>
 鬼門とは反対の、南西の方角は「裏鬼門」とされ、この方角も忌み嫌われる

 <桃太郎>
 鬼を退治するために、鬼門とは反対の方角の申(さる)(西西南)、酉(とり)(西)、戌(いぬ)(西西北)を連れて行ったといわれる
 また、桃には、魔を退治する力があり、鬼門には、桃の木を植えられたりする

【鬼門除けの猿】

 <京都御所の猿ヶ辻
 京都御所の北東の角の凹んだところ
 御所の鬼門を守るために、塀の上の屋根の妻入り部分には、烏帽子をかぶり、御弊をかついだ猿の彫刻がおかれている
 夜になると暴れだし、辺りを徘徊して、いたずらを繰り返すため、金網を張って閉じ込められたといわれる

 <幸神社(さいのかみのやしろ)
 京都御所の猿ヶ辻から、北東に500mほどのところに「皇城鬼門除」として建つ
 絵馬には、猿が描かれる

 <赤山禅院(せきざんぜんいん)>
 陰陽道(おんみょうどう)の祖神の赤山大明神が祀られている
 拝殿の屋根の上には、金網に入った猿の彫刻が置かれている

 <大豊神社
 狛猿が鎮座し、鬼門除けとして信仰を集める

【鬼門除け】

 <比叡山 延暦寺
 平安京の北東に位置する比叡山 延暦寺に、桓武天皇の命により鬼門を護る国家鎮護の道場として建立される

 <吉田神社
 表鬼門の節分祭

 <壬生寺
 裏鬼門の節分祭

 <八大神社
 京都の表鬼門に位置しており、方除の神として祀られる

 <松ヶ崎大黒天
 京都の表鬼門に祀られ、鬼門守護の神とされる

 <城南宮
 内裏御所)の裏鬼門にあたり、方除けの神が祀られる

 <石清水八幡宮
 男山は、京都の裏鬼門(南西)とされる

 <御香宮神社
 豊臣秀吉が、伏見城の鬼門除けの守護神として勧請したもの


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