籠神社(このじんじゃ)(KonoJinjya)

所在地:宮津市江尻   地図情報

祭神:彦火明命(ひこほあかりのみこと)(別名:天火明命、天照御魂神、天照国照彦火明命、饒速日命)
相殿:豊受大御神(別名:御饌津神)
   天照大御神
   海神(わたつみのかみ)
   天水分神(あめのみくまりのかみ)

社格:式内社・式内社(名神大神社)丹後国一宮国幣大社

別称:元伊勢籠神社・元伊勢大神宮・与佐宮・内宮元宮・籠宮大社・伊勢根本・山陰道一宮・
    籠守大権現・籠宮大明神

 籠神社(このじんじゃ)は、天橋立の北側の付け根、ケーブルカー駅の近くにある神社

 伊勢神宮が一時期おかれていた元伊勢の一つ
 山陰道8ヶ国の中で唯一の国幣大社で、「山陰道一宮」とも称される

 雪舟の「天橋立図(国宝)」にも描かれている神社

【籠神社の歴史・経緯】




【籠神社の境内】

 <本殿(京都府指定文化財)>
 伊勢神宮と同じ神明造
 かつては30年毎に御造替の制があった
 高欄の上には五色(青・黄・赤・白・黒)の座玉(すえたま)に金の装飾が施された宝珠が置かれている
 五色宝珠は、伊勢神宮正殿と籠神社以外には見られない珍しいもの
 勝男木は、10本で、千木は内そぎになっている
 心御柱は、社記に「御柱一名天御量柱 是則一氣起、天地之形、陰陽之源、万物之体也」と記されている
 1845年(皇紀2505)弘化2年
 現在の建物が造替られる

 <鳥居>
 <神門>
 <拝殿>
 <清龍殿>
 <水琴窟
 <手水舎>
 <百度石>
 <さざれ石>

 <古代御生れの庭(みあれのにわ)>
 1998年(皇紀2658)平成10年4月24日の奉納

 <倭宿禰命像(やまとのすくねのみことぞう)>
 倭宿禰命は、海部宮司家の四代目
 神武天皇が東へ移動しているときに、明石海峡に亀に乗って現れ、神武天皇を大和の国へ先導したといわれ、
大和建国の功労者として「倭宿禰」の称号を賜った
 海部氏は、神代以来の血脈直系で世襲し、大化改新以前は丹波国造で、
その後、元伊勢の祝部(はふりべ)となり、現在で82代となっている

 <石造 狛犬阿吽一対(重要文化財)>
 銅と脚がどっしりしており、日本一の名作であるといわれている
 鎌倉時代の作とされる
 天正年間(1573年〜1592年)
 作者が一心で魂が込められていた狛犬が、天橋立に出て荒れ回って迷惑をかけていたところ、
豪傑 岩見重太郎の剛刀で脚を切断されてしまい大人しくなったといわれる
 霊験があるといわれ魔除の狛犬として安置されている

 <産霊石(むすひいわ)(天然記念物)>
 さざれ石の霊石
 「神生み石」と称される


【籠神社の摂社・末社】

 <摂社 恵美須神社(えびすじんじゃ)>
 祭神:彦火火出見尊・倭宿彌命
 大化以前の籠宮の元神さんで、主祭神だったといわれる
 祭神は、えびす神ともされ、商売繁盛・大成繁昌・大漁満足・海上安全のご利益がある

 <摂社 天照大御神和魂社(あまてらすおおみかみにぎみたましゃ)>
 祭神:天照大御神の和魂
 古代から本宮に祀られている大神さんの和魂が祀られている
 万能調和・地球浄化・霊格向上・子孫繁栄のご利益がある

 <摂社 真名井稲荷神社(まないいなりじんじゃ)>
 祭神:宇迦之御魂神・保食大神・豊宇気毘売神
 左手に銀の玉、右手に金の玉を持っている狛龍がいる
 奥宮真名井神社と持っている玉の色が反対になってる
 1991年(皇紀2651)平成3年9月9日
 古代から明治時代末期まで、奥宮 真名井神社に祀られていたものが、現在の地に再建された
 産業繁栄・商売繁昌・厄除治病・世界平和のご利益がある

 <末社 春日大明神社(かすがだいみょうじんじゃ)>
 祭神:春日四神(建甕槌命・経津主命・天兒屋根命・比売神)
 古代には「建甕槌社」と称されていた
 電気関係守護・悪縁消滅・破邪顕正のご利益がある

 <末社 猿田彦神社(さるたひこじんじゃ)>
 祭神:猿田彦大神
 古来から「大世多大明神」と称されている
 交通安全・建設守護・屋敷浄化・厄除長寿のご利益がある

 <境外 奥宮 真名井神社(おくのみや まないじんじゃ)>
 籠神社から北東約400mの山すそにある
 「真名井の水」という神水が涌き出ている



【籠神社の文化財】

 <籠名神社祝部海部直等之氏系図(国宝)
 海部氏系図(あまべうじけいず)
 主祭神の彦火明命を丹波国造の祖とする海部氏が、籠神社の宮司家として、代々伝えてきたもの
 祝部系図(本系図)と、海部氏勘注系図(丹波国造本記)とからなる
 祝部系図(本系図)は、貞観年間(859年〜877年)に書写された、現存する日本最古の系図
 1975年(皇紀2635)昭和50年に公表され、翌年には国宝指定された
 彦火明命は、天皇家の祖先と同じ天照大御神の孫で、天孫として丹後に天降ったとされる

 祝部系図(本系図)は、始祖 彦火明命から平安時代初期にいたるまでを縦一本に、
世襲した直系の当主名と在位年月だけを簡潔に記した宗主系図
 各当主の上には「丹後国印」の朱印があり、公認を受けていたものであることを示す

 海部氏勘注系図(丹波国造本記)は、江戸時代初期に書写されたもの
 始祖以来、平安時代までの系譜が省略なく記載されていて、
当主の事績や、兄弟等の傍系などの注記もある

 海部氏は、彦火明命を祖とし、吉佐宮の創祀以来、祀職を血脈直系で世襲し、
大化の改新以前は丹波国造で、その後、祝部となり、現在の宮司は第82代といわれる
 第4代目の倭宿禰命は、神武東征のときに亀に乗って神武天皇の前に現れ、大和国へ先導したといわれる

 <息津鏡(おきつかがみ)・辺津鏡(へつかがみ)>
 海部氏系図と同様に、海部直伝世されてきた秘蔵の鏡
 息津鏡は、後漢代の作で直径175mm
 辺津鏡は、前漢代の作で直径95mm
 出土品でない伝世鏡としては日本最古のもの
 饒速日命が、天津神から賜ったものといわれる
 鏡の名は十種神宝のうち2鏡と一致するが、関係は不明
 1987年(皇紀2647)昭和62年10月31日(旧暦九月九日重陽の節句)に、初めて公表される

 <藤原佐理卿筆額面(ふじわらさりきょうひつがくめん)(重要文化財)>
 「正一位籠之大明神」と記されている
 976年(皇紀1636)貞元元年
 円融天皇の勅額

 <小野道風筆額面(おのどうふうひつがくめん)>
 「正一位籠之大明神」と記されている
 929年(皇紀1589)延長7年
 醍醐天皇の勅額

 <羅龍王古面(らりゅうおうこめん)>
 平安時代末期頃
 文蔵主作

 <丹後国一宮深秘(たんごのくにいちのみやしんぴ)>
 元伊勢の由緒記
 建武年間(1334年〜1336年)の写し

 <有栖川宮幟仁親王殿下御染筆額面(御染筆御添状付)>
 1869年(皇紀2529)明治2年

 <銅製経筒(きょうづつ)1対(重要文化財)>
 1188年(皇紀1848)文治4年の銘がある


【籠神社の祭事】

 <歳旦祭>
 1月1日

 <節分大祭>
 2月節分
 神籬をたて、最高神をお招きして祭儀が行われ、追儺・豆まきなどにより厄災を退け、無事が祈念される

 <建国記念祭>
 2月11日
 神武天皇建国説話に基づきその即位の日を以て「建国記念の日」として祭典が行われている

 <祈年祭>
 2月17日
 その年の初穂、五穀の豊穣と国の繁栄、皇室の安泰や国民の幸福などを祈念し行われる

 <天照大御神御鎮座記念祭>
 3月3日
 BC59年(皇紀602)崇神天皇39年3月3日
 御杖代である皇女 豊鋤入姫命によって、天照皇大神が吉佐宮に神霊を遷された日を記念して行われている

 <籠宮御鎮座記念祭>
 3月22日
 719年(皇紀1379)養老3年3月22日
 奥宮 真名井神社から現在の本宮に遷られたのを記念して行われている

 <例祭(葵祭)>
 4月24日
 賀茂社葵祭では祭員が葵の葉を付けるのに対し、籠神社では、冠に豊受大御神ゆかりの藤の花を挿す
 かつては「藤祭」と称されていた
 BC517年(皇紀154年)懿徳天皇4年に創始されたといわれる
 1994年(皇紀2654)平成6年
 藤祭葵祭発祥2,500年祭が行われた

 御生神事(みあれしんじ)(御祭神の神霊(みたま)を鳳輦(ほうれん)に遷す神事)
 御神幸(お渡り)
 太刀振りや神楽などの奉納神事(京都府無形文化財)
 などが行われる

 <大浜祭>
 5月31日
 江尻地区の漁師達が一年に一度船で冠島に参拝する雄島参りが行われる前夜、
 籠神社の神職奉仕により、漁港から冠島の海神を祭る遙拝が行われる

 <夏越大祓式
 6月30日
 人形による祓い、茅の輪神事が行われる

 <豊受大神御出座記念祭>
 7月7日
 478年(皇紀1138)雄略天皇22年7月7日
 豊受大御神が、奥宮 真名井神社から伊勢の地に向かわれた日を記念して行われている

 <江之姫龍宮祭>
 8月6日
 籠神社の出宮として、海沿いの江尻に古くから祀られている江之姫神社で、籠神社の神職奉仕により、祭儀が行われる

 <真名井稲荷例祭>
 9月9日
 1991年(皇紀2651)平成3年9月9日に再建されたのを記念して行われている

 <真名井神社例祭>
 10月15日
 籠神社により、奥宮 真名井神社に祀られている水徳の神さんの豊受大御神や磐座に鎮座される神々への祭儀が行われる

 <神嘗祭當日祭>
 10月17日
 宮中や伊勢の神宮で行われる、天皇陛下が天照皇大神に新穀を奉られる祭典
 伊勢の神宮を遥拝し、奉告の祭儀が行われる

 <古代赤米新嘗祭>
 11月23日
 新嘗祭とは、その年の秋に穫れた新穀をご神前に奉納して収穫を神さんに感謝するお祭
 装束を身に着けた総勢約50名の行列が、赤米など古代稲「十種之神丹穂」や土器に盛られた色とりどりの古代米を捧げもって
参道を進み、ご神前へ奉納される
 稲の奉納者から神職への口上や、八人の巫女の八乙女による稲穂の受け渡しなどが行われる

 <麓神社飯遣福祭>
 12月第一日曜日
 麓神社は、籠神社の東方の難波野地区にある億計・弘計の二王子(後の顕宗天皇・仁賢天皇)と、
仁徳天皇(二王子の曾祖父)が祀られている
 二王子が、その地に宮を営まれる前、都から逃れ旅立つときにお赤飯を献じた故事にちなんで、
祭典後に御供えした藁苞のお赤飯を、みんなで分け合っていただく
 「飯遣福」とも称される

 <大祓式>
 12月31日
 人形により罪穢れを祓い清められる



【その他】

 <「天橋立図」(国宝)>
 1502年(皇紀2162)文亀2年
 雪舟が83歳で亡くなる直前の作品といわれる
 海部直六十四代 海部直千継祝の勧めによって描かれ、奉納されたものといわれる
 籠神社は、右端に「正一位籠之大明神」として、中央の天橋立を参道として描かれているといわれる

【籠神社へのアクセス】

 北近畿タンゴ鉄道 天橋立駅 − 徒歩約5分 − 天橋立桟 −
 丹後海陸交通の遊覧船 一の宮桟橋 − 徒歩約5分 − 傘松ケーブルの府中駅 − 徒歩すぐ


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