平野神社(ひらのじんじゃ)(HiranoJinjya)

所在地:京都市北区平野宮本町   地図情報

祭神:今木皇神(いまきのすめおおかみ)、久度大神(くどのおおかみ)、古開大神(ふるあきのおおかみ)、比売大神(ひめのおおかみ)

社格二十二社 五位官幣大社別表神社

神紋:桜

 平野神社(ひらのじんじゃ)は、北野天満宮の北西にたつ神社

 平城京の田村後宮(たむらこうきゅう)から、平安京遷都の時に、この地に移されたといわれる

 朝廷に崇敬され、多くの天皇の行幸もあり、例大祭の平野祭には全国唯一、皇太子が奉幣する定めになっており、
源氏・平氏・大江氏・菅原氏などの公家の氏神にもなっていた


 「平野の夜桜」として桜の名所で、夜間ライトアップなども行われる

【平野神社の歴史・経緯】




【平野神社の祭神】

 4柱が、平城京より勧請・遷座され祀られている

 <今木皇大神(いまきのすめおおかみ)>
 第一殿
 源気新生・活力生成の神、染織・手芸・衣の神
 平城京の田村後宮に祀られていた宮中神である

 <久度大神(くどのおおかみ)>
 第二殿
 竈・台所・食事の神

 <古開 大神(ふるあきのおおかみ)>
 第三殿
 邪気を払う斉火の神

 <比売大神(ひめのおおかみ)>
 第四殿
 生産力の神



【平野神社の境内】

 <本殿(重要文化財)>
 1625年(皇紀2285)寛永2年に南殿
 1632年(皇紀2292)寛永9年に北殿が建立
 東向き一間社春日造の社殿を4つ並べ、2殿づつ左右両殿の間に横棟を渡して「合の間」をつくり連結している
 正面に向拝をつけ一見して三間社のように見える珍しい様式
 「比翼春日造」、「平野造」と称される
 北から第一殿として、4柱が祀られている
 宮中神であったことから東向きになっている

 <拝殿>
 1650年(皇紀2310)慶安3年
 後水尾天皇中宮 東福門院(徳川秀忠の娘)により建立される
 内部の三十六歌仙は、寛文年間(1661年〜1673年)に、近衛基煕書、海北友雪画のもの

 <回廊>

 <東大鳥居>
 「平野皇大神(ひらののすめおおかみ)」の扁額が掲げられている
 以前は、「平野大社」とされていた
 「皇大神」と尊称される神は、全国でも少ないといわれる

 <井戸>
 御神水として、呑み水お茶等にも利用される

 <手水舎>
 <東神門>

 <西・北の五筋塀>
 1940年(皇紀2600)昭和15年
 西大路歩道を含む六車線分を譲渡したときに築塀された

 <南門>
 1651年(皇紀2311)慶安4年
 御所の旧門を下賜され、現在の大鳥居のところに建てられる
 1943年(皇紀2603)昭和18年
 南門として移築される

【平野神社の摂末社】

 <摂社 縣社(あがたしゃ)>
 玉垣内の本殿南に立つ

 拝殿の北側に西から
 <末社 春日神社>
 <末社 住吉神社>
 <末社 蛭子神社>
 <末社 鈿女神社(うずめじんじゃ)>
 <末社 八幡神社>

 表参道北に
 <出世導引稲荷神社>
 <猿田彦神社>

【平野神社の祭事】

 <歳旦祭> 1月元日
 <節分祭> 2月節分

 <紀元祭>
 2月11日
 国家紀元の祝祭が行われる
 神武天皇の即位を祝い国の誕生を祝う(旧紀元節)

 <祈年祭>
 2月17日
 農作物の豊作が祈願される

 <夜桜のライトアップ>
 3月下旬〜4月上旬
 夜間拝観

 <例大祭> 4月2日

 <桜祭神幸祭>
 4月10日
 本殿神事の後、花山天皇陵に参詣し、騎馬や織り姫たちの神幸列が区内を練り歩く
 先頭を鬼神が露払いし、その後を王朝、天平、元禄の各列が続く

 <大祓> 6月30日

 <御鎮座記念祭・奉灯祭>
 9月14日
 祭神が奈良から京都へ移されたのを記念して行われる祭事
 800個の提灯が揺らめく中、拝殿で日本舞踊や仕舞、雅楽などの奉納が行われる

 <名月祭>
 中秋の日
 神事の後、民謡、舞踊、雅楽などが奉納される

 <紫式部祭>
 10月初旬
 紫式部を偲ぶ祭
 祭典、速水流献茶、舞楽が奉納される

 <文化祭>
 11月3日
 明治天皇誕生日祈願
 明治天皇祭(旧明治節)

 <新穀感謝祭(新嘗祭)>
 11月23日
 農作物の豊作を感謝して祈願される

 <大祓・除夜祭>
 12月31日





【平野の桜】

 境内には、約50種、約400本の桜がある

 早咲きの品種は3月中旬に咲き始め、遅いものは4月中旬まで、約1ヶ月間花を観賞できる名所
 「平野の夜桜」としても有名
 珍種が多いのは、各公家に伝来していた秘伝の桜が奉納されたことによる

 平安時代中期
 985年(皇紀1645)寛和元年
 花山天皇が、お手植されたのが始まり
 その後も、行幸ごとにお手植えがされ、本数も増えていった
 桃山時代
 後陽成天皇の勅命で、社殿が再建されたとき、桜林も再整備された
 江戸時代
 約100種類の桜の木があったといわれる
 円山公園の初代枝垂桜(シダレザクラ)や、大阪造幣局の桜にも平野神社から移植したものもあるといわれる

 <魁桜(さきがけさくら)>
 平野神社の代表的な桜
 花は白の一重で、枝垂れ
 見頃:3月中旬

 <寝覚桜(ねざめさくら)>
 花は白色の一重で、葉が茂ると同時に開花する
 見頃:4月初め

 <胡蝶桜(こちょうさくら)>
 花は淡紅色の大輪で、満開時には蝶が飛んでいるかのようにみえる
 見頃:4月上旬

 <嵐山桜(らんざんさくら)>
 山桜系の里桜
 花は紅白色で五弁の一重咲き
 古代より、襖絵などによく描かれている
 見頃:4月上旬から中旬

 <虎の尾桜(とらのおさくら)>
 平野神社の原木
 花は白色で、花梗が短く枝に咲き、枝の立ち縞模様が虎の尾のように見える
 見頃:4月中旬

 <平野妹背桜(ひらのいもせさくら)>
 平野神社の原木で代表的な桜
 花は淡紅色で、撒房形花序で、妹背(仲の良い恋人)のように花柄の先に2つ実が寄り添うようにつく
 見頃:4月中旬

 <御衣黄桜(ぎょいこうさくら)>
 花は黄緑色で花弁に濃い緑色と紅色の線がある珍しい八重桜
 雨宝院仁和寺六孫王神社などにも植えられている
 見頃:4月中旬から下旬

 <松月桜(しょげつさくら)>
 里桜の代表的な品種
 花は大輪で最初淡桃色で次第に白色となり、葉化雄しべがでる
 見頃:4月中旬

 <手弱女桜(たおやめさくら))>
 平野神社の原木
 花は濃淡紅色、葉は薄黄緑
 見頃:4月中旬

 <突葉根桜(つくばねさくら)>
 平野神社の原木
 初め花は小さく、終わりには花弁が100枚近くなる
 見頃:4月中旬





【その他】

 <平野御竃>
 「延喜式」の「内膳司式」によると
 天皇の食を饗する御竃には「平野・庭火・忌火」の三竃があり、
 庭火御竃は平時の食膳、忌火御竃は祭時の食膳、平野御竃は、健康・吉祥を司る御竃であるとされている
 平野神社と深い関わりあるとされている宮中神である

 <木花の名所>
 春 桜・柴桜・小手毬椿・紫菜種・黄菜種・牡丹(ボタン)・山菫・百合・鉄線・一初・山吹・独逸菖蒲(ジャーマンアイリス)
 夏 泰山木・百合・芙蓉・つつじ・さつき・夾竹桃・君子蘭・蛍袋・朝顔・紫陽花・水芙蓉
 秋 金木犀・桔梗・不如帰・秋桜・彼岸花(赤・白)・撫子・松葉菊・酔芙蓉
 冬 水仙・梅・浜菊・山茶花・蝋梅・南天

 紫式部(むらさきしきぶ)
 1994年(皇紀2654)平成6年
 桜苑内に200株植樹される
 見頃は、10月1日〜30日頃で、紫式部祭も行われる

 <朝廷の崇敬と八姓の氏神>
 円融天皇から後醍醐天皇まで、17天皇・21回の行幸の記録がある
 例大祭の平野祭には全国唯一となる皇太子が奉幣する定めになっていた、

 皇族が姓を賜り臣籍降下した源氏・平氏・高階・大江・中原・清原・菅原・秋篠の八氏と、天皇外戚の氏神であるとされる

【平野神社へのアクセス】

 市バス 衣笠校前 徒歩約3分


【京都検定 第3回3級】

【京都検定 第10回3級】

【京都検定 第8回2級】

【京都検定 第13回2級】

【京都検定 第6回1級】

【京都検定 第12回1級】


[インデックス]


京都通メンバページ

写真:表示/非表示

[目次]


[関連項目]


[協賛リンク]



[凡例]

赤字
 京都検定の出題事項
 (過去問は下段に掲載)

ピンク
 京都検定に出題された
項目へのリンク

青色紫色
 関連項目へのリンク